電気代が高いのはなぜ?月3万はおかしい?今より安くする方法も紹介

最近、電気代が高すぎると悩む人は多いのではないでしょうか。
中には、電気代に月3万円の請求が来て、驚いている方もいるかもしれません。

この記事の結論
  • 電気料金は、使用電力量が多いと高くなる
  • 電力会社や契約プランを変更することで電気代が安くなる
  • 明細を元に電力会社や契約プランの変更を検討する
  • 電力会社や契約プランはライフスタイルに合ったものを選ぶ

近年、電気代は上昇傾向にあります。
燃料費の高騰だけでなく、国内の電力不足も電気代が高くなる原因です。

しかし、電気の節約や電力会社・プランの変更をすることで電気代を安くする工夫ができます。

本記事では、電気代が高くなる原因を徹底的に解説し、さらに今より安くする節約方法やおすすめの新電力会社の紹介にいたるまで、まとめています。

※本記事記載の金額は、すべて税込表記です。

目次

電気代が高いなら改めてチェック!電気料金の明細書の見方とは?

結論、「使用電力量」が多いと、それに応じて「電力料金」「燃料費調整額」「再エネ発電賦課金」の額が高くなります。

電気代が高い原因のほとんどは、使用電力量の多さが原因です。明細を見るときは電気の使用量を一番に確認しましょう。

では、使用電力量が多くなると、どのくらい金額が上がっていくのでしょうか。

ここでは、実際の電力会社(東京電力)の明細を元に、改めて電気料金の内訳の見方を解説していきます。

東京電力エナジーパートナーの明細書(請求金額)
東京電力エナジーパートナーの明細書(内訳)

電気料金は、以下の5項目の金額が合わさった金額です。

電気料金を構成する5項目
  • 使用電力量
  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費調整額
  • 再エネ発電賦課金

では、一つ一つ見ていきましょう。

1.使用電力量

東京電力エナジーパートナーの明細書(使用電力量)

使用電力量は、月にどのくらい電気を使ったかを表した数値であり、単位は「kWh」です。
今回の明細では、6月11日〜7月10日の期間で516kWhの電力を使用しています。

さて、使用電力量である516kWhがどのように算出されてるのか気になりませんか。
使用電力量は、以下の計算式で算出されます。

使用電力量(kWh)=電力(kW)×時間(h)

つまり、1kWの電力を1時間使用すると使用電力量が1kWhになります。

例えば、消費電力500Wの掃除機を30分使用したとしましょう。
そうすると、

0.5(kW)×0.5(h)=0.25kWh

となります。

そのため、使用電力量を抑えたいときは、なるべく消費電力の小さい機器を短時間で使用すると良いでしょう。
また、基本的に電気料金は使用電力量によって算出されます。

繰り返しになりますが、電気料金の明細を見るときは使用電力量を一番に確認しましょう。

2.基本料金

東京電力エナジーパートナーの明細書(基本料金)

基本料金は、契約プランにより予め決められた金額です。
今回の明細では、「東京電力 スタンダードS 40A」のプランで1,247円でした。

基本料金は、契約プランや契約している電力会社によって違います。
では、他社のプランと比較してみましょう。

東京電力 スタンダードS 40A1,247円
ドコモでんき Mプラン Green 40A1,747円
auでんき  でんきM(東京D)40A1,133円
おうちでんき 40A1,247円
楽天でんき0円
出典:ドコモでんきauでんきおうちでんき楽天でんき

基本料金が一番高いのが「ドコモでんき Mプラン Green 40A」の1,747円で、一番安いのが「楽天でんき」の0円でした。

ただ、今回の比較はあくまで基本料金のみで比較した場合です。

基本料金が安ければ、電気料金が安くなるわけではありません。
基本料金が0円の電力会社では、電力量料金が他社より高く設定されている場合があるので注意しましょう。

3.電力量料金

東京電力エナジーパートナーの明細書(電力量料金)

電力量料金は、電気の使用量によって金額が変動します。
基本的には、電気の使用量によって段階的に1kwhあたりの単価も上がるプランが多いです。

今回の明細のように、電力量料金が3段階に分かれているものを3段階料金といいます。

3段階料金の設定は、以下の通りです。

1段料金(0~120kWh)国が保障すべき最低限度の水準の生活を営めるように設定された料金
2段料金(121~300kWh)一般的な家庭が1カ月に使用する電力量を基準に設定された料金
3段料金(301kWh~)高めに設定された料金
参考:東京電力

3段料金(301kWh~)の料金設定が高めなのは、省エネルギー化を促進する目的があります。
電気料金を抑えたい時は、なるべく使用電気量が3段料金(301kWh~)まで達しないようにしましょう。

また、3段階料金ではなく単価を固定したプランを提供している電力会社もあります。
例として、東京電力の3段階料金のプランと比較してみましょう。

東京電力0~120kWh:29.8円/kWh
121kWh~300kWh:36.4円/kWh
301kWh:40.49円/kWh
楽天でんき36.85円/kWh
出典:楽天でんき

単価固定のプランだと、3段階料金のなかで2段料金(121~300kWh)と同等の料金が基準になっています。

もし使用電力量が301kWhを大きく上回るようであれば、単価固定プランの方がいいかもしれません。
逆に、使用電力量が301kWh未満の場合は、単価固定プランをおすすめしません。

4.燃料費調整額

東京電力エナジーパートナーの明細書(燃料費調整額)

燃料費調整額とは、火力発電などに使う燃料の仕入れ価格や政府の補助金の額によって変動する、費用・割引のことです。
時期によっては金額がマイナスになることも少なくありません。
参考:資源エネルギー庁

単価は電力会社によって違います。

5.再エネ発電賦課金

東京電力エナジーパートナーの明細書(再エネ発電賦課金)

再エネ発電賦課金は、FIT制度を支えるために2012年7月から導入された負担金です。2024年8月現在の金額は1kWhにつき、3円49銭を支払う必要があります。

FIT制度とは、再生可能エネルギーにより発電された電気を電力会社が一定期間固定価格で買い取る制度のこと。
この制度は、他の発電方法に比べ、コストがかかる再生可能エネルギーでの発電を普及させるため、運用されています。電力会社と契約している限り、電力の使用量に応じて加算される費用となっています。

また、電気代において5項目のうち基本料金のみ定額で、他の4項目に関しては電気の使用量により価格が変動します。

繰り返しになりますが、明細で見るべき部分で最も重要なのは「使用電力量」です。
電力料金」「燃料費調整額」「再エネ発電賦課金」はこの電力量に比例して、大きくなるのです。

料金がおかしい!電気代が急に高くなる原因一覧

最近急に電気代が高くなり、おかしいと感じる人もいるでしょう。

電気代が高くなるのには、必ず原因があります。
ここでは、電気代が高くなる原因をいくつか紹介します。

原因1:使用電力量が増えた

電気代が高いと感じるときは、電気使用量が増えている場合がほとんどです。

なぜなら、電気代の「電力量料金」や「燃料費調整額」、「再エネ発電賦課金」は使用電力量に応じて価格が変わるからです。

特に、エアコンを使用する夏や冬の時期は、電気使用量が増えやすく電気代も比較的高くなる傾向があります。

例えば、何気なく設定しているエアコンの温度。冷房では1℃下げること、暖房では1℃上げることで、それぞれ10%ずつ電気代が上がると言われています。
出典:環境省「家庭でできる節電アクション」

使用電力量は、電気代の明細書に記載されているので電気代が高いと感じたら確認してみましょう。

原因2:発電に使う燃料の値段が上がった

燃料費調整額が上がることも、電気代が高くなる原因のひとつです。
燃料費調整額は、燃料の輸入額や燃料費の高騰などによって毎月変動します。

そのため、円安などの影響により燃料の輸入額が高くなると燃料費調整額も高くなる仕組みです。

逆に、燃料の輸入額によっては政府の補助金が上回ると燃料費調整額がマイナスになることも。
実質、電気代が安くなる場合もあります。

9月現在、行われている政府の補助金は「酷暑乗り切り緊急支援」です。
家庭用(低圧)の電気料金は1kWhあたり4.0円補助されています。
参考:資源エネルギー庁

この補助自体はほぼすべての電力会社で受けられます。
ただ、補助金以外の調整額は契約する電力会社によって違いがあるため、契約前に確認しましょう。

原因3:国内の電力が足りない

電気代が高くなる原因として、国内の電力不足も挙げられます。
電力不足とは、電気の需要(必要な電気の量)に対して供給力(電力会社が電気を届ける力)が足りない状態のことです。

電力不足が続くと電気の市場価値が上がり、電気代も高くなります。

電力不足の原因として考えられるのは、原子力発電所や老朽化した火力発電所の稼働停止です。
近年は停止した発電所の代わりに、再生可能エネルギ―による発電を利用し、足りない分を補う動きがあります。

原因4:再生可能エネルギーの導入が増えた

すでに後述した「原因3:国内の電力が足りない」でも再生可能エネルギーによる発電をご紹介しました。

実は、バイオマスや太陽光などの再生可能エネルギーを利用した発電所の導入が増えていること自体も、電気代が高くなる原因のひとつと考えられます。

なぜなら、再生可能エネルギーを利用した発電所が増えると、発電した電気を電力会社が買い取る費用を消費者も負担しなければならないからです。

その負担金は「再エネ発電賦課金」。
毎年値上がり傾向にあり、2024年度は1kWhにつき、3円49銭と過去最高の水準となっています。

東京エナジーパートナー

※経済産業省の発表を元に編集部が制作
参考:経済産業省

ただし、再エネ発電賦課金が減免になることも少なくありません。

例えば、自社で太陽光発電所を保有しているとしましょう。
太陽光発電所から自社へ電気を自己託送している場合、再エネを利用していると認識され再エネ発電賦課金が減免になります。

※自己託送…自家発電の自家消費という供給行為を行い易くするための制度措置。自社保有の発電設備の設置場所と離れた場所にある自社工場などに電気を供給するために、一般送配電事業者が提供する送配電サービスのこと。
参考:資源エネルギー庁 省エネ法定期報告における自己託送の扱いについて

また、自宅の屋根で太陽光発電を導入し自家発電していれば、使用電力量を抑えられるため再エネ発電賦課金を削減できます。

先月より料金が倍になったとしても、漏電が原因とは考えにくい

電気代が高くなった時に、漏電を疑う人も多いかもしれません。
しかし、漏電によって電気代が高くなることは考えづらいでしょう。

なぜなら、漏電が発生したら、漏電ブレーカーが動作し電気を遮断するからです。

基本的に、分電盤には漏電ブレーカーがついています。
漏電があると、電気が漏れっぱなしにはならずに漏電ブレーカーで遮断します。

そのため、漏電による電気代への影響は少ないと考えられるのです。

ただ、漏電によって命を落とす危険性があります。
電気代への影響は少ないですが、漏電の際はしっかり修繕しましょう。

電気代が高い理由は地域によって違う?エリア別に利用料金平均を出してみた

季節によって、電気代が高くなる地域は違います。
電気代は、特にエアコンを使用する夏と冬が高くなる傾向にあり、全国的に冬が一番高いです。

ここでは、夏と冬の地域別で電気代を比較し、料金が高い地域について解説します。

夏の電気代が高い地域は北陸地方と沖縄地方

夏の地域別の平均電気代は、以下の通りです。

北海道地方8,303円
東北地方9,096円
関東地方8,268円
北陸地方11,485円
東海地方8,698円
近畿地方7,641円
中国地方8,914円
四国地方8,294円
九州地方7,294円
沖縄地方9,503円
出典:総務省 家計調査 総世帯(2023年7~9月)

夏に電気代が高い地域は、北陸地方と沖縄地方です。

夏に電気代が高くなる原因としては、冷房機器の使用が一番に挙げられます。

気温が上がりやすい地域は冷房を頻繁に使用するため電気代も高くなりやすいでしょう。
また、北陸地方のなかでも特に富山県はフェーン現象により気温が高くなりやすい地域です。
※フェーン現象…山の斜面に風があたり山を越え、乾燥した熱風になって下りてくることで気温が上がる現象のこと。

夏の電気代は、エアコンの温度を調節したりサーキューレーターを上手に活用することで抑えられます。

冬の電気代が高い地域は東北地方と北陸地方

冬の地域別の平均電気代は、以下の通りです。


北海道地方
11,611円
東北地方13,354円
関東地方11,323円
北陸地方13,829円
東海地方10,465円
近畿地方9,548円
中国地方12,012円
四国地方10,740円
九州地方9,428円
沖縄地方6,430円
出典:総務省 家計調査 総世帯(2024年1~3月)

冬に電気代が高い地域は、東北地方と北陸地方です。

冬に電気代が高くなる原因としては、暖房機器の使用が挙げられます。

冬の電気代が高いのは、北海道地方のイメージがある人は多いのではないでしょうか。

今回の統計は、あくまで電気代の統計です。
灯油を使用する暖房など電気以外の光熱費を含む統計では、北海道が一番高いという結果になっています。
参考:北海道で電気を安く!おすすめの新電力会社11社を比較してランキング|家族・1人暮らし向けプランも紹介

ちなみに冬の電気代は、窓の隙間をなくしたりカーテンを断熱性のものに変えたりすることで抑えられますよ。

北陸地方はなぜ電気代が高い?

北陸地方の代表的都市である、富山市・福井市・金沢市の電気消費量は全国上位であり、全国平均と比較しても多いです。
全国の電気消費量ランキングは、以下の通りです。

順位電気消費量(kWh)
1位福井市7,960kWh
2位富山市7,489kWh
3位金沢市7,299kWh
4位松山市6,447kWh
全国平均4,818kWh
出典:総務省 家計調査 二人以上の世帯 2021年(令和3年)~2023年(令和5年)平均

つまり、北陸地方の電気代が高いのは、電気の消費量が多いからといえます。

また、北陸地方の電気消費量が多いのは、大きい家が多くオール電化普及率も高いのが原因の一つでしょう。
家が大きいことで、エアコンの台数や照明の使用数が増えるので電気消費量も多くなります。

あなたの電気料金は高い?安い?人数&月ごとの利用料金平均

毎月支払う電気料金ですが、そもそも「自分の電気料金が他の人と比べて高いのか」気になりませんか。

ここでは、世帯別の平均電気料金を季節ごとにまとめました
また、参考程度ではございますが、オール電化の平均金額も調査しています。

ぜひ、自分の電気代と比較してみてください。自分の電気代が平均より高い場合は、電力会社やプランの変更を検討してみるとよいでしょう。

一人暮らしの電気代平均は6,201円

2023年の一人暮らしの電気代の平均額は6,201円でした。
四半期ごとの一人暮らしの電気代の平均は、以下の通りです。

2023年1月~3月9,340円
2023年4月~6月5,486円
2023年7月~9月5,842円
2023年10月~12月5,833円
出典:総務省 家計調査 単身世帯

2人暮らしの電気代平均は10,940円

2023年の2人暮らしの電気代の平均額は10,940円でした。
四半期ごとの2人暮らしの電気代の平均は、以下の通りです。

2023年1月~3月15,577円
2023年4月~6月10,091円
2023年7月~9月8,930円
2023年10月~12月9,163円
出典:総務省 家計調査 二人以上世帯

3人暮らしの電気代平均は12,811円

2023年の3人暮らしの電気代の平均額は12,811円でした。
四半期ごとの3人暮らしの電気代の平均は、以下の通りです。

2023年1月~3月18,356円
2023年4月~6月12,058円
2023年7月~9月10,285円
2023年10月~12月10,543円
出典:総務省 家計調査 二人以上世帯

4人暮らしの電気代平均は13,532円

2023年の4人暮らしの電気代の平均額は13,532円です。
四半期ごとの4人暮らしの電気代の平均は、以下の通りです。

2023年1月~3月19,941円
2023年4月~6月12,561円
2023年7月~9月10,689円
2023年10月~12月10,936円
出典:総務省 家計調査 二人以上世帯

オール電化(2人)の電気代平均は13,406円

オール電化住宅で2人暮らしの場合は、電気代の平均が13,406円です。
オール電化住宅の場合は、普段ならガスを使用する機器のエネルギーを電気で代用します。
出典:関西電力

そのため、普通の2人暮らしの平均よりも若干高い金額です。
しかし、ガス代も含んで光熱費として計算するとお得になることも多いようです。

また、オール電化のみ対応の電気料金プランもあるので、電気会社の選び方次第で一番お得になるのもオール電化のご家庭といえます。

【やっぱり高いあなたに】なるべく楽に電気代を節約する方法5つ

世帯別の平均の電気代と比較してみた電気代はいかがでしたか。
やっぱり自分の電気代が高いと感じたら、電気代の節約をしてみましょう。

ここでは、なるべく楽にできる電気代の節約方法を5つ紹介します。

電気代の節約方法5つ
  • 電力会社や料金プランを見直す
  • 省エネ家電に買い替える
  • エアコンの設定温度を見直す
  • 電源をこまめに消す
  • 家電の使い方を変える

ひとつひとつ詳しく解説するので、ぜひ実践してみてください。

電力会社や料金プランを見直す

最も楽に電気代の節約ができる方法は、電力会社や料金プランの見直しです。2016年より消費者が自由に電力会社を選択できるようになっています。

しかし、なんとなく大手電力会社と契約している人は多いのではないでしょうか。
新たに小売電気事業に参入した新電力のなかには、魅力的なプランを提供している会社も多いです。

例えば、世帯人数が多い人向けのファミリ―プランであったり、夜に電気を使うことが多い人向けのナイトプランなどがあります。

また、電力会社によっては、電気とガスを合わせて契約するとお得になるプランも。
電力会社やプランを変更する時は、自分の電気使用量や使う時間帯をもとに、最適なプランを選択するのがおすすめです。

自分に合ったものを選べれば、他に何もしなくてもずっとお得になるはずです。

省エネ家電に買い替える

いま使っている家電が古ければ、新しい省エネ家電に買い替えると電気代を節約できます。
10年前の家電と現在の家電の消費電力量の差は、以下の通りです。

機器製品の年数年間消費電力量年間消費電力量削減率

冷蔵庫
2003年の製品370~410kWh
約28~35%削減
2013年の製品267kWh

エアコン
2003年の製品903kWh
約15%削減
2013年の製品769kWh

温水洗浄便座
2003年の製品173kWh
約8%削減
2013年の製品160kWh
出典:経済産業省資源エネルギー省 省エネポータルサイト

冷蔵庫などの毎日使うような家電を、新しく省エネ家電に変えることでの節約効果は大きいです。

しかも、一度買い替えればしばらく節約効果がつづきます。もし、予算に余裕があるのであれば買い替えを検討してみましょう。

エアコンの設定温度を見直す

電気代節約のために、エアコンの設定温度を見直しましょう。設定温度を1℃変えるだけでも、約10%の消費電力を削減できます。

設定温度の目安は、夏に冷房を使用する場合は28℃、冬に暖房を使用する場合は20℃です。
出典:環境省「家庭でできる節電アクション」

ただし、体調と相談しながら無理のない程度で実施するようにしてください。

電源をこまめに消す

トイレなどの照明を付けっぱなしにしてしまった経験は誰しもあるでしょう。使わない家電や照明の電源は、こまめに消すようにしましょう。

当たり前ですが、電気を使うほど電気使用量が増え、電気代が高くなります。

そのため、エアコンのタイマー機能を活用したり、タイマーのない電気ストーブなどにはタイマー付きのコンセントを付けたりして電気代を節約しましょう。

家電の使い方を変える

普段使っている家電の使い方を変えることでも、電気代の節約が可能です。
冷蔵庫であれば、食材を詰め込みすぎないようにしたり、ドアをこまめに開閉したりするだけで、電気代が節約できます。

洗濯機の場合は、洗濯回数を減らすようにしてみましょう。
洗濯物の量にもよりますが、毎日回さずに数日に一度まとめて洗うことで電気代の節約ができます。

また、洗濯回数を減らすことで水道代の節約にも繋がるでしょう。
他にも、照明器具をこまめに掃除したり炊飯器の保安時間を短くしたりすると、電気代を節約できます。

おすすめの新電力会社5選!ポイントや独自割引でお得な会社もある

前述の通り、楽に電気代を安くするなら、自分に合った電力会社や料金プランを選ぶのが効果的です。
ただ、電力会社を変更したくても、数が多すぎて選べないという人もいるのでは?

ここでは、おすすめの新電力会社を5社に厳選して紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

スクロールできます
電力会社料金プラン(基本料金・電気料金/kWh)燃料費調単価割引キャンペーン
ドコモでんきGreen【Mプラン】基本料金:10A  902.60円~
電気料金:35.35円~
-5.70円/kWhdカードGOLD会員でドコモの携帯料金プランに契約の場合
電気料金の6%をポイントで還元
ドコモの携帯料金プランに契約でdカード以外のカードで支払いの場合
電気料金の5%をポイントで還元

はじめて電気代をdカードで支払う場合、合計4,000ptプレゼント
ドコモでんきBasic【Mプラン】基本料金:10A  402.60円~
電気料金:35.35円~
-5.70円/kWhdカードGOLD会員でドコモの携帯料金プランに契約の場合
電気料金の2%をポイントで還元
ドコモの携帯料金プランに契約でdカード以外のカードで支払いの場合
電気料金の1%をポイントで還元
はじめて電気代をdカードで支払う場合、合計4,000ptプレゼント
auでんき【でんきM】基本料金:10A  366.00円~
電気料金:32.13円~
-5.17円/kWh電気料金に応じてPontaポイントで還元
電気料金が8000円以上:1%還元
電気料金が8000円未満:0.5%還元


おうちでんき基本料金:10A  366.00円~
電気料金:32.14円~
-5.69円/kWh毎月の利用量に応じて最大4,080円割引
120Kwhまで:1%割引
→120~300Kwhまで:3%割引
300Kwh~:5%割引
おうち割で、電気・ソフトバンク・ワイモバイルとネットの支払いをまとめると年間1320円×回線数割引
楽天でんき【プランS】基本料金:0円~
電気料金:43.00円
-10.65円/kWh電気料金200円につき楽天ポイント1ポイント進呈。
さらに楽天カードでの支払いで100円につき1ポイント進呈。
新規で楽天でんきに申し込みし利用することで5,000ポイント進呈。
しろくま電力【しろくまプラン】基本料金:330.00円~
電気料金:28.50円
1.65円/kWh

特におすすめな4社について、くわしく解説していきます。

プラン選択が面倒と感じる人はしろくま電力

複数あるプランから自分に最適なプランを選ぶのが面倒だと感じる人には、しろくま電力をおすすめします。

電力会社を変えるときは、数ある電力会社から選定し、さらに複数あるプランの選択も必要です。

しろくま電力なら、プランがしろくまプランしかありません。

どのプランが自分に最適か考える作業が不要な上、大手電力会社と比較しても同じ料金帯であれば安くなります。

使ってるスマホと揃えてポイント大量ゲットな3社もおすすめ

ドコモでんき|dポイントがたまる&ドコモスマホ還元あり!

ドコモでんきを利用すると、電気料金に応じてdポイント還元があります。

還元率は条件により違いますが、2019年10月以降に提供を開始したドコモの携帯料金プラン(現在のeximoなど)を契約中の人で、dカードGOLD会員の人が一番還元率が高いです。

条件別のポイント還元率は、以下の通りです。

スクロールできます
料金プランカードの種類支払い方法ドコモでんきGreenドコモでんきBasic
eximo、ahamo、irumaなど2019年10月以降に提供を開始したドコモの携帯料金プランdカードGOLD会員dカード6%2%
上記以外上記以外5%1%

上記以外
dカード4%2%
上記以外3%1%
上記以外のプランまたはドコモ回線契約をお持ちでない方dカード2%1%
上記以外1%0.5%
出典:docomo よくある質問(FAQ)

スマホの契約と使用しているクレジットカードがドコモの人は、ぜひドコモでんきを検討ください。

公式サイト:https://denki.docomo.ne.jp/

auでんき|pontaポイントがたまる&au・UQスマホ還元あり!

auでんきを利用すると、電気料金に応じてpontaポイントが還元されます。

また、スマホの料金やネット回線もauで契約している場合は、電気料金も含めて請求をまとめることが可能です。請求をまとめることで、pontaポイントも合算されます。

auでんきのポイント還元率は、以下の通りです。

電気料金が8000円以上電気料金の1%還元
電気料金が8000円未満電気料金の0.5%還元
出典:auでんき pontaポイント還元でおトク

pontaポイントは1ポイント1円から利用可能です。

スマホの契約がUQモバイルの方、au・povoでネット回線がauひかりの方は、ぜひauでんきを検討してみてください。

おうちでんき|PayPayポイントがたまる&ソフトバンク回線割引あり!

おうちでんきは、ソフトバンクが提供する新電力の料金プランです。

スマホをソフトバンクかワイモバイルで契約している人が、おうちでんきを利用し、PayPayカードで支払いすると最大で電気料金の3%のPayPayポイントが還元されます。

ただし、最大3%還元されるのはPayPayカードゴールドの人のみです。また、PayPayカードゴールドは年会費11,000円かかるので注意してください。

おうち割でんきセットも魅力的な割引です。

電気料金と、ソフトバンクまたはワイモバイルのスマホとネットの支払いをまとめることで永年割引が適用されます。

おうち割でんきセットの割引は、以下の通りです。

割引内容スマホ・ネット1回線ごとに2年間毎月110円割引
累計割引額1年間1,320円×回線数
2年間2,640円×回線数
3年間3,300円×回線数
出典:SoftBank  おうちでんき

スマホとネットを既にソフトバンクで契約している人は、ぜひおうちでんきの利用を検討してみてください。

基本料金0円には注意

電気代を比較するうえで、基本料金0円のところは電気代が安くなると考える人は多いでしょう。

しかし、基本料金0円だからといって電気代が安くなるとは限りません。むしろ、高くなる場合もあります。

なぜなら、基本料金0円の電力会社は「電気料金/kWh」の単価が高い傾向にあるからです。使用電力量(電気使用量)が少ない人が利用すると、変更前よりも電気代が高くなるでしょう。

具体的な目安としては、使用電力量が301kWh未満の場合は電気代が高くなる可能性があります。
電力量料金の見方についてはこちらの見出しもあわせてご覧ください。

電力会社の変更の時は、自分の電気使用量を電気代の明細をもとに基本料金も含んでシミュレーションしましょう。

まとめ

ここまで、電気代が高くなる原因や節約方法を解説しました。

この記事の結論
  • 電気料金は、使用電力量が多いと高くなる
  • 電力会社や契約プランを変更することで電気代が安くなる
  • 明細を元に電力会社や契約プランの変更を検討する
  • 電力会社や契約プランはライフスタイルに合ったものを選ぶ

電気代が高いと感じたら、電気料金の明細書をもとに電気代が高くなった原因を考えてみるとよいでしょう。

原因がわかれば、電気代を安くする工夫ができます。
例えば、電気使用量が多いのであれば本記事で紹介した節約法を試してみてください。

また、契約しているプランの電気料金単価と他電力会社のプランを比較して、安いほうに契約変更する方法もあります。

電気は生活に欠かせません。
だからこそ、少しでも安く電気を使って豊かな生活を送れるといいですね。

この記事を書いた人

エリスグッド編集部では『選りすぐりのモノを紹介する』ことをコンセプトに様々な商品やサービスを比較・検証。本当にオススメできるものだけを紹介している。
株式会社スタークラフトのメンバーが編集部として運営をしている。

目次