- 前澤友作さんとさんまさんのCMを見た!株がもらえる電力会社ってほんと?
- ちょっと怪しい…良さそうだけど電気が使えなくなっても困るし…。
カブアンドでんきは株がもらえる日本初の新電力サービスです。
結論、カブアンドでんきに乗り換えたとしても電気代が高くなる可能性はあっても、電気が使えなくなることはありません。
一番のメリットである「株がもらえる」という特徴に賛否両論あるようです。
この記事では、2024年11月20日に始まったばかりのカブアンドでんきについて、概要だけではなく、他の新電力会社との料金比較やメリットデメリットなど、皆さんが気になることをまとめています。
※本記事記載の金額は、すべて税込表記です。
料金シミュレーションあり!カブアンドでんき(KABU&でんき)とは
カブアンドでんきの概要 | |
---|---|
公式サイト | https://kabuand.com/ |
料金プラン | 基本料金:30A 935.25円 電力量料金:1kWhあたり 29.79円~ |
年間料金シミュレーション※ | 1人暮らし:69,482円 2人暮らし:101,012円 3人暮らし:146,064円 4人暮らし:170,171円 |
供給エリア | 全国(沖縄、離島を除く) |
※料金シミュレーションのくわしい条件
- 契約アンペアは1~3人暮らしが「30A」、4人暮らしが「40A」で試算しています。
- 2024年11月時点の東京電力エリアの料金プランで試算しています。
- 2023年12月~2024年11月の燃料費調整等単価(独自燃調)、消費税を含みます。
- 政府が実施する割引、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は含みません。
- 世帯別料金シミュレーションで用いた年間電気使用量の詳細は、以下の表の通りです。
世帯人数 | シミュレーションに用いた年間電気使用量※ |
---|---|
1人暮らし(集合住宅) | 2,232kWh |
2人暮らし(集合住宅) | 3,264kWh |
3人暮らし(戸建) | 4,632kWh |
4人暮らし(戸建) | 5,232kWh |
※上記の資料から「平均電気使用量」を引用し、東京電力が提供する月別最大電力の比率を用いて12か月分に振り分けて試算しています。
繰り返しになりますが、カブアンドでんきは株がもらえる日本初の新電力サービスです。電気代やガス代に応じて、運営会社の株式会社カブ&ピースの未公開株がもらえます。
代表取締役社長はZOZOTOWNを開設した前澤友作氏とあって、2024年11月20日付けで始まったばかりのサービスながら早くも話題になっています。
くわしくはカブアンドでんきと新電力会社4社の料金を比較した部分で後述しますが、電気料金は安いとは言えません。月々の料金の安さだけでいえば、本記事のシミュレーションではシン・エナジーが最も安い電力会社でした。
\ 11月30日(土)までの申込で、5か月間毎月500円割引! /
ただ、カブアンドでんきの最大の魅力は、電気代に応じて未公開株がもらえる点です。
未公開株の配布については賛否両論あり、カブアンドでんきについての口コミでも良い評判と悪い評判どちらもある印象でした。
つづいては、月々の電気代につき、どのくらいの未公開株がもらえるのか還元率を解説します。
カブアンドでんきでどのくらい未公開株がもらえるの?還元率シミュレーション&もらい方を解説
カブアンドでんきは「カブアンド」という複数のサービスの中の一つとして、提供されています。他にもガスや光回線、モバイル回線など、おうちの固定費をすべてまとめることも可能です。
上記画像の還元率を元に1枚1円として使える株引換券がもらえるので、自分の好きなタイミングで実際の「未公開株」に引き換えて株を取得します。
以下、通常会員としてカブアンドでんきを利用した場合、株式会社カブアンドの未公開株引換券がどのくらいもらえるか試算しました。なお、もらえる枚数は1年間合計で試算しています。
カブアンドでんきの 株還元率年間シミュレーション | |
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通常会員 | 【還元率1%】 1人暮らし:632枚→約126株相当 2人暮らし:918枚→約183株相当 3人暮らし:1,327枚→約265株相当 4人暮らし:1,546枚→約309株相当 |
プラス会員 ※月500円の有料会員 | 【還元率2%】 1人暮らし:1,264枚→約252株相当 2人暮らし:1,836枚→約367株相当 3人暮らし:2,654枚→約531株相当 4人暮らし:3,092枚→約618株相当 |
※年間株還元率シミュレーションで用いた電気料金はカブアンドでんきの概要で提示した料金を元に消費税を除いた金額で試算しています。
※また、株引換券と相当株数はカブアンド公式サイトで明言されている「1株5円」で試算しています。実際は引き換えたタイミングのレートが適用となるため、株数が異なる場合があります。
あくまでも未公開株になるため、株に引き換えたとしても基本的に売却できない株となります。保有した未公開株を売却するには株式会社カブアンドが上場する必要があります。
くわしくはカブアンドでんきのメリットやデメリットで解説しますが、どちらにもなり得るのがこの「未公開株」です。
株式会社カブアンドが拡大していけばユーザーが持っている株の価値が上がり、晴れて上場を果たせば電気代を節約する以上の利益を得られるかもしれません。
一方で、上場しても価値がそこまで上がらないかもしれません。そもそも上場できない可能性もあるのが「未公開株」なのです。
つづいては、他の新電力会社との電気料金を比較し、「どのくらい株の価値が上がればカブアンドでんきがお得と言えるのか?」について解説します。
カブアンドでんきVS新電力会社4社の料金を徹底比較!今安いのはシン・エナジーとLooopでんき
ここまで、カブアンドでんきでもらえる株の相当数のシミュレーションや、料金について説明しました。
では、他社と比べてカブアンドでんきはお得なのでしょうか。カブアンドでんきの料金シミュレーションと同条件で、主要な新電力会社の料金シミュレーションも行い、比較してみましょう。
カブアンドでんき | シン・エナジー | Looopでんき | しろくま電力 | HTBエナジー | |
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年間電気料金 1人暮らし | 69,482円 | 62,025円 | 62,508円 | 80,099円 | 87,416円 |
年間電気料金 2人暮らし | 101,012円 | 89,861円 | 110,769円 | 112,318円 | 119,575円 |
年間電気料金 3人暮らし | 146,064円 | 129,410円 | 135,652円 | 155,034円 | 174,348円 |
年間電気料金 4人暮らし | 170,171円 | 150,435円 | 148,271円 | 177,252円 | 196,087円 |
※料金シミュレーションのくわしい条件
- 契約アンペアは1~3人暮らしが「30A」、4人暮らしが「40A」で試算しています。
- 各社、2024年11月時点の東京電力エリアの料金プランで試算しています。
- 2023年12月~2024年11月の燃料費調整等単価(独自燃調)、消費税を含みます。
- 政府が実施する割引、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は含みません。
- 世帯別料金シミュレーションで用いた年間電気使用量の詳細は、以下の表の通りです。
世帯人数 | シミュレーションに用いた年間電気使用量※ |
---|---|
1人暮らし(集合住宅) | 2,232kWh |
2人暮らし(集合住宅) | 3,264kWh |
3人暮らし(戸建) | 4,632kWh |
4人暮らし(戸建) | 5,232kWh |
※上記の資料から「平均電気使用量」を引用し、東京電力が提供する月別最大電力の比率を用いて12か月分に振り分けて試算しています。
今回のシミュレーション条件下では、1~3人暮らしのいずれも最も安いのはシン・エナジーでした。
\ 11月30日(土)までの申込で、5か月間毎月500円割引! /
4人暮らしではLooopでんきが安かったです。
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カブアンドでんきはしろくま電力やHTBエナジーよりは安いようですが、上記2社以上に安いとは言えなさそうです。
ちなみに、4人暮らしの最安の電気料金とカブアンドでんきの電気料金の差は年間およそ21,900円です。
上場までには最短でも3年かかりますから、通常会員で約927株(1株5円試算)程度保有しているとすると、1株71円以上で売却できれば最安水準で電気を利用できたことになります。
カブアンドでんきが安いかどうかは、年月が経たないと分からないというのが今回分かりました。
カブアンドでんきのメリットはただ1つ!未公開株がもらえること
カブアンドでんきは繰り返しお伝えするように、未公開株がもらえる新電力会社です。メリットは未公開株の値段が大幅に上がる可能性があることです。
つまり、この未公開株が実際に上場できるかどうか、売却するタイミングで1株71円以上※になっているかどうかがポイントになります。
※本記事のシミュレーション条件における試算です。実際は株を引き換えたレートによって異なります。
もしも1株5円から100倍の1株500円になったとしたら、電気代の安さ以上の利益を得られる可能性があるのです。
カブアンドでんきのデメリットは未公開株の資産価値がなくなること
カブアンドでんきのデメリットは未公開株自体が未上場のまま、倒産やサービス停止等で廃止する可能性があることです。
2024年10月23日に大型IPO(新規上場株)として注目された東京メトロは売り出し価格の36%を上回る価格で初値がつきました。
一方で、同時期に上場したケイ・ウノは8%下回る金額で初値が付き、今でも売り出し価格を超える金額にはなっていません。
参考:日本経済新聞|東京メトロ
参考:日本経済新聞|ケイ・ウノ
このようにまだ上場できればいいですが、上場しない可能性もあります。その場合はお得になるはずの特典がなくなり、その時々で安い電力会社に乗り換えた方が安くなったかもしれません。
電気料金が他社に比べて高すぎるわけではないですが、カブアンドの株が0円なってしまう可能性は念頭に置いておいた方がよいでしょう。
まとめ|カブアンドでんきは魅力的なサービスではあるが、現状安い新電力会社ではない
ここまで、カブアンドでんきについて特徴的なサービス内容と電気料金について解説してまいりました。
エリスグッドでは総合的に「今安くておすすめな電力会社」について紹介している記事もあります。ぜひあわせて読んでみてくださいね。