- 「冬の電気代を見るたびにため息が出る」
- 「節約してるのに、なんでこんなに高いの?」
北海道に住んでいると、冬になるたびに頭を抱える方も多いのではないでしょうか。
エリスグッド編集部が北海道在住の178名に聞いたところ、92.1%が「冬の光熱費は重い負担」と回答。「もう限界」という声も多く寄せられました。
しかも、6月からは電気・ガス代の大幅値上げが始まる見通し。家計はさらに厳しくなりそうです。
この記事では、北海道に住む178名のリアルな声と、総務省「家計調査」のデータをもとに、冬の光熱費の実態をわかりやすくお伝えします。
- 6月から電気・ガス代の値上げが始まります。家族4人だと、年間で約15,800円の負担増になるという試算もあります。(野村総合研究所より)
- 北海道はもともと冬の光熱費が高いエリア。今回の調査でも年間電気代の平均は約14万7,400円でした。ここにさらに値上げが上乗せされる、ということです。
調査結果サマリー
今回の調査でわかった主なポイントは、次の5つです。
- 92.1%が冬の光熱費を「重い負担」と回答
- 真冬1月の電気代は平均15,309円(真夏の1.70倍)
- 灯油使用世帯の一冬の灯油代は平均約7万円
- 電力会社を「変えたい」けど動けていない人が約4割
- 新電力に乗り換えた人は、月1,800円安い結果に
調査背景
北海道の冬は、暖房を切ることが命にかかわる地域です。
それなのに電気代も灯油代も値上がりが続き、「これ以上どこを節約すればいいのか分からない」という声が聞こえてきます。
道民の実感はどれくらい深刻なのか。エリスグッド編集部では、北海道在住178名にアンケートを実施。総務省「家計調査」の公的データとあわせて、信頼性のある形でまとめました。
調査概要
| 調査名 | 北海道在住者対象 光熱費に関するアンケート |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年4月28日~2026年5月12日 |
| 調査方法 | インターネット調査(クラウドソーシング) |
| 調査対象 | 北海道在住の18歳以上の男女(電気代を把握している方) |
| 有効回答数 | 178名 |
| 調査エリア | 北海道全域(札幌市、旭川市、函館市、帯広市ほか道内35地域) |
| 調査主体 | 株式会社スタークラフト(エリスグッド編集部) |
| 参照データ | 総務省統計局「家計調査 家計収支編」(e-Stat) |
※アンケート結果の引用についてはページ下部の「本調査の引用・転載について」をご確認ください。
今回のアンケートにおける全設問・全回答の結果はPDFにまとめています。詳細データは、北海道民の光熱費に関するアンケート調査結果PDFをご確認ください。
回答者の属性
回答者は札幌市55.1%、旭川市9.0%、函館市6.2%、帯広市3.9%、その他道内地域25.8%。年代は30〜40代が66.3%、世帯人数は1〜3人が77.6%、住居は賃貸51.7%・持ち家48.3%です。
電気代については88.7%の方が「自分で支払っている」または「家族と把握している」と回答しており、金額を把握している層の声が集まりました。
調査結果の詳細
ここからは、設問ごとの結果を詳しく見ていきましょう。
1. 冬の光熱費、92.1%が「重い負担」。「非常に重い」だけで6割超え
まず、北海道の冬の光熱費負担をどう感じているか聞きました。

「非常に重い負担だと感じる」64.0%、「やや重い負担だと感じる」28.1%。合わせて92.1%が「重い」と回答しました。「あまり負担に感じない」はわずか1.1%(2人)です。
【自由回答より】
「冬は暖房がなければ命にかかわります。それだけ重要なものであるにも関わらず、負担は年々増すばかりです」
「道民にとって冬の電力は、まさに生きるためのインフラである」
寒さが命に関わる地域だからこそ、暖房は止められない。そこに値上がりが重なって、家計を直撃しているのが今の北海道の現状です。
2. 過去2年で電気代が「重くなった」と感じる人は82.0%

「過去2年で電気代の負担をどう感じていますか?」と聞いたところ、「かなり重くなった」40.4%、「やや重くなった」41.6%。82.0%が「重くなった」と実感しています。「変わらない」は16.3%、「軽くなった」はわずか1.1%でした。
燃料費の高騰や再エネ賦課金の引き上げなど、電気代を押し上げる要因はここ数年で次々と発生しています。「気のせい」ではなく、本当に高くなっているのが現状です。
しかも、6月以降は年間で1万円〜2万円の負担増が予想されています。
3. 真冬の電気代は平均15,309円。真夏の1.70倍
肝心の電気代、実際にいくらかかっているのでしょうか。
2026年1月(または直近の真冬)の電気代を聞いたところ、最多は「5,000円〜1万円未満」25.3%、続いて「1万円〜1万5,000円未満」21.9%、「1万5,000円〜2万円未満」19.7%。
中央値ベースで計算すると、真冬の電気代の平均は約15,309円。真夏(8月)の約8,994円と比べて約1.70倍でした。

注目したいのが、「2万円以上を払っている世帯」が21.3%いること。約5世帯に1世帯は真冬に2万円超を支払っています。
なお、この数字は総務省「家計調査」の北海道地方データ(2026年1月15,393円)とほぼ一致しており、信頼できる平均値です。
4. 年間電気代は平均147,400円。20万円以上の世帯も2割
1年間の電気代を合計するとどうでしょうか。
エリスグッド調査の年間電気代の平均は約147,400円。20万円以上を支払っている世帯も19.1%ありました。
総務省「家計調査」でも、北海道地方の年間電気代は163,004円で、全国平均(158,622円)より高いことが示されています。
5. 灯油を使っている世帯は61.8%。一冬の灯油代は平均7万円
北海道では61.8%が灯油を使用(暖房と給湯の両方24.2%、暖房用32.0%、給湯用・お風呂5.6%)。
灯油使用世帯の一冬(2025年11月〜2026年3月)の灯油代は、平均約70,291円、中央値75,000円。月額にすると約14,000円です。
ただし世帯差が大きく、一冬で10万円超を払う世帯も14.0%(月額2万円以上)。電気代と合わせれば、冬の光熱費だけで月3〜4万円になる世帯も珍しくありません。

【自由回答より】
「真冬の1か月の灯油代が2万円以上かかっていて、食料品の値段も上がっている今は、光熱費分が家計の負担になっている」
「冬の灯油代は月に3万円超えるので政府は道民に灯油手当を出すべき」
ここで覚えておきたいのが、北海道の家計を本当に圧迫しているのは「灯油代」だということ。
総務省「家計調査」の「他の光熱」(灯油代が大部分を占める費目)を、北海道と関東で比較してみました。
- 北海道地方:15,665円
- 関東地方:1,873円
その差は約8.4倍。年間で見ると、ちょうど10倍の差がついていました。
6. オール電化世帯の真冬電気代は33,594円。灯油暖房の2.6倍
ここで、暖房方式によって電気代がどう違うかを見てみましょう。
回答者の暖房方式の内訳は灯油暖房がメイン39.9%、ガス暖房がメイン18.5%、電気とガス併用16.9%、電気と灯油併用15.2%、オール電化9.0%です。

オール電化世帯の真冬電気代は33,594円で、灯油暖房世帯の約2.6倍。
年間で見ても約22万6,562円と、ほかの暖房方式より頭ひとつ抜けて高いことがわかりました。
「オール電化はお得」というイメージがあるかもしれませんが、北海道の冬では当てはまらないケースが多いのが実情です。
【自由回答より】
「オール電化の物件を選んだことを冬場は後悔します。一人暮らしなのに1月の電気代が4万円近くになった時は、何かの間違いかと思いました」
「暖房が電気蓄熱式なので、厳冬期の電気代がものすごく高い。1度だけ2月の電気代が13万円台になった時には、もう生活していけないと思った」
13万円という数字には目を疑ってしまいますが、寒冷地のオール電化では、ありえない話ではありません。
7. 節約は「我慢」が主流。電力会社の見直しはわずか14.0%
光熱費の高さに対して、みんなどんな対策をしているのでしょうか。結果は以下の通りです。

上位は「暖房の設定温度を下げた」60.1%、「厚着・毛布・湯たんぽで防寒した」48.3%、「暖房をつける部屋を限定した」36.0%と、ほぼ全部「我慢の節約」です。
【自由回答より】
「節約にも限界があります!とだけ国や電力会社に伝えたい」
「個人の努力で設定温度を下げても、数円単位の節約にしかならず虚しさを感じる」
一方で、根本的な固定費削減につながる「電力会社・料金プランの見直し」は14.0%にとどまりました。
ただ、「今後実践したい対策」では、電力会社の見直しが24.7%まで上昇。「そろそろ何か手を打たないと」と考え始めている方が、少しずつ増えている様子です。
8. 電力会社の乗り換え意向:「動きたい」けど「動けない」人が38.8%
「電力会社を乗り換えた経験」「今後の意向」を聞いた結果がこちらです。
- 検討したことはあるが、乗り換えていない:34.3%
- 検討したこともない:30.3%
- 北海道電力から新電力に乗り換え、現在も継続中(満足):25.8%
- 新電力に乗り換えたが、北海道電力に戻した(後悔):5.1%
- 今後、見直しを検討したい:4.5%
注目したいのは、「検討したことはある」34.3%と「今後検討したい」4.5%を合わせた38.8%。
約4割の方が「動きたい気持ちはある」のに、動けていないわけです。
その理由は、次の設問でハッキリ見えてきます。
9. 見直しの最大の壁は「本当に安くなるか分からない」60.1%
「電力会社・料金プランを見直す際に、不安に感じること」を聞きました。

「本当に安くなるか分からない」60.1%、「どの会社を選べばいいか分からない」47.8%、「手続きが面倒そう」46.1%が上位に並びました。
乗り換えたい気持ちはあるけれど、情報が足りなくて踏み切れない。これが見直しを阻んでいる最大の理由です。
10. 新電力に乗り換えた人は、真冬電気代が月1,800円安い
ここからは、実際に新電力に乗り換えた人はどうなっているのか、データを見てみましょう。

新電力に乗り換えた人は、北海道電力のままの人より真冬電気代が月約1,800円安い結果になりました。
年間で計算すると、約2万円以上の差。一度の手続きで、毎年これだけ違うとなれば、検討する価値は十分あります。
【自由回答より】
「電気はオクトパスエナジーに変えてから2000円ほど安くなっています」
「楽天でんきに切り替えました。ポイント還元も含めて節約に励んでいます」
もちろん、全員が安くなるわけではありません。「新電力に乗り換えたが、北海道電力に戻した」という人も5.1%いました。使い方や契約プランによって向き不向きがあるため、自分の世帯に合うかを確認することが大事です。
エリスグッド編集部の考察
今回の調査から、3つのことが見えてきました。
北海道の家計を圧迫しているのは「灯油代」
電気代に目がいきがちですが、北海道の冬の家計負担を決定づけているのは「灯油代」です。
総務省家計調査でも、北海道地方の年間「他の光熱(灯油等)」は95,095円で、関東地方の約10倍。
家計改善を考えるなら、電気プランの見直しと灯油の使い方、両方を一緒に考えることが大事です。
「節約のしようがない」を抜け出すには、固定費を見直すしかない
「温度を下げる」「厚着」「部屋を限定」といった我慢系の節約は、すでに6割以上の方が実践済み。やれることはやり尽くしているのが今の道民の正直なところです。
そこから先、家計を楽にする方法は契約そのものを見直すことしか残っていません。
電力会社や料金プランの見直しは、一度手続きすれば毎月自動的に効果が続く「固定費削減」になります。
今回の調査でも、新電力に乗り換えた方の真冬電気代は、北電のままの方より月1,800円安い結果でした。
しかも、6月以降はさらに電気・ガス代が値上がりする見通し。値上げが本格化する前に契約を見直しておくほうが、家計の影響を小さくできます。
「情報不足」が動けない一番の理由
見直しを検討した方の60.1%が「本当に安くなるか分からない」と答えています。
逆に言えば、「安くなる根拠」「自分に合う会社」「手続きの方法」さえ分かれば、動ける人が多いということ。情報があるだけで、家計改善の選択肢は一気に広がります。
エリスグッドでは、北海道在住の方向けに新電力会社の比較や乗り換えガイドの記事をご用意しています。

電気代の見直しは、難しそうに見えて、実は手続き10分くらいで終わります。
「とりあえずどれくらい安くなるか見てみたい」という方も、まずは比較記事をのぞいてみてください。
本調査の引用・転載について
本記事のアンケート結果(テキスト・グラフ画像を含む)を引用・転載される場合は、以下のルールをお守りください。
【必須】出典の明記
以下いずれかの形式で出典を記載してください。
- 引用:エリスグッド
- 引用:エリスグッド|【北海道178人調査】冬の光熱費は「もう限界」が9割超。みんなの本音と電気代の実態
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