ストエネ(グランデータ)の評判と口コミまとめ|高い?料金や解約方法についても解説!

  • 引っ越しの時に、ストエネ(グランデータ)をおすすめされたけど、本当に契約して大丈夫?
  • ストエネを使っているけど、毎月の電気代が高い気がする。他の電力会社も同じぐらいか気になる…。
  • そもそも、ストエネってどんな会社かな?どんなサービスを提供していて、安心して契約できる会社なの?

ストエネ(グランデータ)は、独自の燃料費調整額である市場価格調整額が、大手電力会社(旧一般電力事業者)と比較すると遥かに高額なので、おすすめしません。

※大手電力会社(旧一般電力事業者)…北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力の10社。くわしくはこちらの記事もあわせてご覧ください。

あまりにも電気代が高くなり、SNSで炎上した他、誤解を招く営業活動を行い業務改善勧告を受けたこともあるようです。

この記事の結論
  • ストエネは電力量料金は安いが、市場価格調整額が高額で電気代も高額なので、おすすめしない!
  • 過去には電気代が高額すぎて炎上、利用者に誤解を招く営業を行い業務改善勧告を受けたことがある。
  • 不定期開催の節電プログラムや基本料金0円のFプランを活用すれば、安くなる場合もあるが、高額になるリスクのあるストエネを選ぶ必要はない。

本記事では、ストエネの悪い口コミ、良い口コミ、他の新電力との料金比較、ストエネの会社の実態等を解説。ストエネはほとんどの方にはおすすめできない理由を紹介します。

引っ越しの際に不動産業者から勧められることも多く、言われるままに契約してしまった方もいると思います。

ストエネより安い電力会社もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

【やばい?高い?】ストエネ(グランデータ)の悪い口コミ・評判

ストエネ(グランデータ)の悪い評判や口コミを、SNS等から集めました。主な口コミの内容は、次の6つでした。

ストエネ(グランデータ)の悪い評判の主な内容
  • 高すぎ!
  • 過去、炎上していた
  • 市場価格調整額(燃料費調整額)が高額
  • 気づかないうちに、オプションに加入させられていた
  • 不動産業者から安いとおすすめされたが、高かった
  • 様々なブランド名で提供していて、ストエネ(グランデータ)と気づかず契約

それぞれ見ていきましょう。

悪い口コミ1.高すぎ!

ストエネ(グランデータ)は高すぎるとの口コミが多く見られました。

一人暮らしで月5万円、大手電力会社(旧一電)の3~4倍の電気代と、誰が聞いても「さすがに高いのでは?」と思うほど高額ですね。

悪い口コミ2.過去、炎上していた

あまりにも電気代が高すぎるため、2023年3月頃にSNSで炎上したようです。

炎上をきっかけに解約手続きのためにサポートセンターに電話すると、電話口から謝罪やクレームの声が漏れて聞こえてきたという事例も。

他の電力会社でも高いと評判になる電力会社もありますが、炎上になることは滅多にありません。

炎上になったということは、SNS上で「ストエネは高い」といった投稿に同意する人が多かったためだと考えられます。

悪い口コミ3.市場価格調整額(燃料費調整額)が高額

ストエネ(グランデータ)の電気代が高額になる要因として、市場価格調整額(燃料費調整額)が高額であることが口コミで多く見られました。

電力量料金単価は大手電力会社(旧一電)より安く設定されていますが、市場価格調整額が高いようですね。こちらについては、実際に東京電力と比較した「市場価格調整額がとても高額!」でもくわしく解説します。

電気代の半分が市場価格調整額、基本料金と電力量料金の合計よりも市場価格調整額が高かったといった口コミが見られます。

また、東京エリアの2023年1月分の市場価格調整額が35円/kWhであったことも。
参照:ストエネ(グランデータ)燃料費調整額のお知らせ

市場価格調整額や燃料費調整額は、筆者の主観ではありますが、マイナスになることもある中で、10円/kWhを超えれば高い方です。

35円/kWhは通常の電力量料金単価(電気を使った分の使用料金)と同等の金額が発生していると考えると、高額であることがわかるのではないでしょうか。

悪い口コミ4.気づかないうちに、オプションに加入させられていた

利用者が気づかないうちに、オプションに加入させられていたという口コミもありました。

ストエネ(グランデータ)申込時にオプションについての説明もなく、契約書にも記載がないことを確認していた人でもオプションに加入していたようです。

知らない間にオプションに加入していた、という口コミが少数であれば、申し込んだ際にその人の不注意だったことも考えられます。

しかし、多くの口コミで同様の発言が見られているため、利用者にとって不明確な手続き方法となっている可能性がありますね。

悪い口コミ5.不動産業者から安いとおすすめされたが、高かった

引っ越しの際に、不動産業者からストエネ(グランデータ)を安い電力会社としておすすめされることがあるようです。

ここまでの口コミを見るに、ほとんどの方で高額になるストエネをおすすめする理由は何なのか気になりますね。

もしかすると、不動産業者とストエネの間でキャッシュバック等の契約があるのかもしれません。

悪い口コミ6.様々なブランド名で提供していて、ストエネ(グランデータ)と気づかず契約

ストエネ(グランデータ)は、様々なブランド名で電力を提供しているようです。

ブランドによって、若干料金プランに違いはあるようですが、基本的には市場価格調整額が高いため、電気代は高額になります。

口コミの中には、ストエネではないと思って契約した電力サービスが、結局大元はストエネだった事例がありました。

【安い?】ストエネ(グランデータ)の良い口コミ・評判

ストエネ(グランデータ)の良い評判や口コミを、SNS等から集めました。主な口コミの内容は、次の5つでした。

ストエネ(グランデータ)の良い評判の主な内容
  • 噂には聞くが、安い
  • 節電プログラムで安くなった
  • 基本料金0円のプランをうまく使えば安い
  • 簡単な作業でAmazonギフト券がもらえるキャンペーンがある
  • オプションの補償金額が最大10万円で手厚そう?

それぞれ見ていきましょう。

良い口コミ1.噂には聞くが、安い

ストエネ(グランデータ)は高いという噂は知っている上で、安いと発言している口コミがありました。

安い理由は口コミを見るに、電気使用量が100kWh程度で一人暮らしの電気使用量であったり、節電プログラムによる割引が受けられたことが考えられそうです。

良い口コミ2.節電プログラムで安くなった

節電プログラムのおかげで安くなったという口コミが複数ありました。

口コミのいずれも使用電力量が一段料金となっていることから、消費電力量が少なく、節電プログラムの割引金額を受けられる場合は、比較的安い電気料金になるようです。

中には、電気代の合計と同額の節電プログラムで割引されて、0円で電気が使えている方もいますね。

良い口コミ3.基本料金0円のプランをうまく使えば安い

ストエネ(グランデータ)が提供するFプランは、基本料金が0円なので、使用電力量が少なければお得になる可能性があります。

例えば、一人暮らしで泊りがけの出張が多い方であれば、1ヶ月の内ほとんど家にいないため、消費電力は少なく、固定費となる基本料金が0円のメリットは大きいでしょう。

また、別荘を持っている方で1年に数回しか電気を使わないといった場合であれば、使わない時は基本料金0円なので、電気代も0円です。

固定費0円で使った分だけ電気代が発生するFプランは、状況によっては安く使える可能性がありますね。

良い口コミ4.簡単な作業でAmazonギフト券がもらえるキャンペーンがある

不定期ですが、Amazonギフト券がもらえるキャンペーンが開催されています。

X(旧Twitter)でストエネ(グランデータ)のアカウントをフォロー、条件を満たしてポストを投稿するといった条件を満たすことで、応募できるようですね。

良い口コミ5.オプションの補償金額が最大10万円で手厚そう?

知らない間に勝手に申し込まさせられていたと不評であったオプションですが、内容をよく見ると補償金額が高額で手厚いのではといった口コミも1つだけですが、ありました。

・サポートが手厚い?修理最大10万円まで保証してくれる

ストエネ(グランデータ)のHPを見ると、現在のオプションはサービス名は変わっていますが、ほとんど同等のサポートを提供していることが確認できました。

詳細は後ほどのメリットのところで解説しますが、家電やスマホのトラブルが合った際に手厚いサポートが受けられることは、ストエネのメリットと言えるでしょう。

ストエネ(グランデータ)で今申し込める料金プランの内容を解説

ストエネ(グランデータ)で、今申し込める料金プランは次の3つです。

ストエネの料金プラン
  • Pプラン
  • Fプラン
  • オール電化プラン

各プランを確認し、ストエネの料金体系を理解しましょう。

Pプラン

Pプランは基本料金があるプランです。東京エリアの従量電灯Bを掲載します。

基本料金20A590.48円
30A885.72円
40A1,180.96円
50A1,476.20円
60A1,771.44円
電力量料金単価24.90円/kWh

料金表を見ると、基本料金は平均よりも少し安めに設定されています。

電力量料金は、東京電力や他の新電力会社のような3段階制ではなく、どれだけ使っても一律で24.9円です。

ちなみに、東京電力の従量電灯Bの場合は、120kWhまでが29.8円、121〜300kWhまでが36.4円、301kWh以上は40.49円なので、Pプランは非常に安くなっています。

Fプラン

Fプランは基本料金がないプランです。東京エリアの従量電灯Bを掲載します。

基本料金0円
電力量料金30.00円

FプランもPプランと同じく電力量料金は使用電力量に関わらず、30円と固定されています。非常にシンプルな料金体系ですね。

PプランとFプランだけで比較するなら、電力量料金はFプランの方が高いので、使用電力量が多い場合は、基本料金があってもPプランの方が安くなるでしょう。

一方で、使用電力量が少ない場合は、Fプランの方が安くなる可能性があります。

オール電化プラン

ストエネはオール電化プランも提供しています。東京エリアの従量電灯Bを記載します。

基本料金20A590.48円
30A885.72円
40A1,180.96円
50A1,476.20円
60A1,771.44円
電力量料金深夜料金(0〜6時)25.00円/kWh
日中料金(6〜18時)26.00円/kWh
夜間料金(18〜24時)27.00円/kWh

他社のオール電化プランは、日中料金と夜間料金の2つで電力量料金が変わるのに対して、ストエネは3段階で構成されていることが特徴的です。

また、東京電力のオール電化プラン「スマートライフS」の電力量料金は、安くなる夜間料金は28.06円/kWh、日中料金は35.96円/kWhとなっています。

ストエネで最も高くなる電力量料金は18〜24時の27.00円/kWhなので、どの時間帯であっても、ストエネの方が安くなることがわかります。

市場価格調整額がとても高額!

ストエネが提供する3つの料金プランのPプラン、Fプラン、オール電化プランを紹介しました。

ここまで見ると、いずれのプランもストエネの方が東京電力と比べて基本料金は少し安く、電力量料金については10円以上も安くなる場合があります。

ストエネは安くてお得な電力会社なのでは?と思われるかもしれません。

しかし実際には、ここで紹介する市場価格調整額が非常に高額であり、電力量料金で安くても、トータルの電気料金は遥かに高額になってしまいます。

以下に、2024年1〜10月のストエネと東京電力の市場価格調整額(東京電力は燃料費調整額)を表にしました。

ストエネ市場価格調整額
(円/kWh)
東京電力燃料費調整額
(円/kWh)
1月11.649-9.65
2月8.635-9.56
3月7.733-9.28
4月9.482-9.21
5月8.888-9.14
6月9.372-7.60
7月10.835-6.09
8月15.257-6.31
9月14.146-10.37
10月14.564-10.19
11月11.704-6.17

表を見ればわかるように、ストエネの市場価格調整額は、東京電力の燃料費調整額よりも明らかに高いですね。

東京電力と比べた時に、いくら電力量料金が10円近く安くなると言っても、20円近くも市場価格調整額が高いので、トータルの電気料金はストエネの方が高くなります。

この市場価格調整額が、口コミでストエネは高いと言われる最大の原因です。

数々のブランドで電力サービスを提供している

ストエネは、以下のブランドで電力サービスを提供しています。

ブランド名公式サイト有無
ファインでんきなし
サポートでんきなし
賃貸でんきなし
エコ得でんきなし
ライフでんきなし
NEXTでんきなし
くらしエナジーなし
どうぶつでんきあり
レオパレスでんきなし
ONEでんきあり

どうぶつでんきとONEでんき以外、公式サイトは見当たりませんでしたが、おそらくストエネの料金プランと同じか同等のものを提供しています。

どうぶつでんきは、どうぶつでんきの収益の一部を動物福祉団体に寄付するという、珍しい仕組みがある電力サービスです。

料金プランはストエネと同じですので、せっかく同じ電気料金を払うなら動物福祉団体に寄付できるどうぶつでんきが良さそうですね。

ONEでんきは、ストエネのFプランの少し電力量料金が安くなったプランを提供しています。

もしも、ストエネのFプランを検討しているなら、ONEでんきで契約した方がお得になります。

ストエネ(グランデータ)の料金を人数別にシミュレーション!東京電力+新電力会社5社と比較してみた

スクロールできます
ストエネ
(グランデータ)
Pプラン
ソフトバンクでんき
おうちでんき
CDエナジーダイレクト
ベーシックでんき
エルピオでんき
グリーンプランB
ミツウロコでんき
従量電灯B
Looopでんき
スマートタイムONE
1人暮らし
月額料金
7,533円5,007円4,237円4,676円4,482円5,273円
2人暮らし
月額料金
12,348円8,693円7,336円7,972円7,281円9,344円
3人暮らし
月額料金
14,834円10,784円8,978円9,736円8,848円11,443円
4人以上
月額料金
17,081円12,505円10,374円11,234円10,291円12,507円
提供エリア全国(沖縄を除く)全国(北陸電力、九州電力提供エリアを除く)東京電力提供エリア全国(北海道、沖縄を除く)全国(沖縄を除く)全国
セット割ガス、
ネット回線
スマホ、
ガス、
ネット回線
ガスなしガス、
ネット回線
ガス(東京ガス提供エリア限定)
オール電化専用プランありなしありなしなしなし
ポイントなしありありなしなしなし
サポート10〜18時年中無休(年末年始を除く)9~20時年中無休平日9~19時土日祝日9~17時平日9~17時30分24時間年中無休9〜20時年中無休
ストエネ(グランデータ)と新電力5社を、以下の条件で比較しています。
  • 1人暮らし:30A/161kWh
  • 2人暮らし:30A/283kWh
  • 3人暮らし:30A/346kWh
  • 4人 以上:50A/378kWh
  • 東京電力提供エリアで比較
  • 比較時期:2024年10月
  • 小数点以下は四捨五入
  • 再エネ賦課金は一律で全電力会社に発生するため、含んでいません。

表を見ると、ストエネは新電力5社との比較では最も高い電力会社となりました。

ストエネの市場価格調整額が東京電力と比較して高額であることを説明しましたが、他の新電力会社と比較してもストエネが遥かに高額になることがわかります。

一人暮らしの場合であれば、節電プログラムを上手に活用できれば、他社よりも安くなる可能性はあります。

とは言っても、節電プログラムを毎月適用させられるとも限りませんので、高額になるリスクがあるストエネを使う理由はないでしょう。

ストエネと東京電力との料金比較

条件は、新電力5社の比較と同様にして、東京電力との料金比較もしてみました。

ストエネ(グランデータ)
Pプラン
東京電力
従量電灯B
1人暮らし
月額料金
7,533円4,363円
2人暮らし
月額料金
12,348円7,561円
3人暮らし
月額料金
14,834円9,400円
4人以上
月額料金
17,081円10,993円

どの世帯でも東京電力よりもストエネの方が高くなっています。

ストエネの料金プランでも説明したように、ざっくり言えば、電力量料金はストエネの方が10円ほど安く、市場価格調整額は20円ほど高いです。

1kWhごとに10円ストエネの方が高くなりますので、世帯数が増えて使用電力量が増えるほど、東京電力との電気料金の差は大きくなりますね。

ストエネより安い電力会社はミツウロコでんき

ストエネより安く、他の新電力会社と比較してもおすすめなのは、ミツウロコでんきです。

ミツウロコでんきがおすすめな理由は以下3つです。

ミツウロコでんきがおすすめな理由
  • 紹介した電力会社の中では、1人暮らし世帯以外では、電気料金は最安
  • ガスに加えてネット回線も提供していて、セット割も適用できる
  • 沖縄以外の全国で使えるため、多くの人が利用できる

ミツウロコでんきは電気以外にもガス、インターネット回線を提供していて、沖縄を除いて全国で電力を供給しています。

ミツウロコでんきがおすすめな理由として、電気料金が1人暮らし以外で最安であることが一番の理由です。

合わせて、支払いを一本化できて、全国のほとんどで使えるというストエネのメリットを損なわずに利用できることもポイントです。

\ 関西エリアで安心&お得でおすすめ /

公式サイト:https://mitsuurokogreenenergy.jp/lp/family/

そもそもストエネ(グランデータ)ってどんな会社?過去に業務改善勧告を受けたことがある!

そもそもストエネ(グランデータ)はどんな会社でしょうか?

ここでは、ストエネについて以下3点から確認します。

ストエネ(グランデータ)とは?
  • ストエネの旧会社名は株式会社グランデータで、光通信グループの子会社
  • ストエネはサポートでんきなど数々の電力サービスを展開している
  • ストエネはグランデータ時代に業務改善勧告を受けたことがある

それぞれ見ていきましょう。

ストエネの旧会社名は株式会社グランデータで、光通信グループの子会社

株式会社ストエネは、光通信グループの子会社で電力以外にもガス、インターネット回線を提供している会社です。

2018年7月に創業しましたが、当時は株式会社ひまわりでんきという企業名でした。

そこから、2020年4月に株式会社グランデータ、2023年11月に株式会社ストエネと名称が変化して現在に至ります。

年月社名
2018年7月〜2020年3月ひまわりでんき
2020年4月〜2023年10月株式会社グランデータ
2023年11月〜株式会社ストエネ

ストエネはサポートでんきなど数々の電力サービスを展開している

ストエネは、料金プランでも解説したように、サポートでんき、どうぶつでんきなどをはじめとした数々のブランドで電力サービスを展開していることが特徴的です。

ただし、料金シミュレーションからも、口コミからも高額と判断できるストエネとは契約しないと考えている方には注意が必要です。

不動産におすすめされて、ブランド名が違うだけで中身はストエネ、という電力サービスと契約してしまうことも。

ストエネが提供しているブランド名を覚えておくことは難しいと思いますので、知らない電力会社を勧められた時は、契約する前に自分で調べてから判断するようにしましょう。

ストエネはグランデータ時代に業務改善勧告を受けたことがある

ストエネは、グランデータ時代の2023年6月26日に電力・ガス取引監視等委員会から業務改善勧告を受けています。

主な内容としては以下の3点です。

業務改善勧告の内容
  • 2022年5月、12月に行った2回の料金体系を変更した際、変更内容が不明確な説明を行った。また変更通知の際に義務付けられている書面の交付も行わなかった
  • グランデータの公式HPで、「燃料費調整額はグランデータでも他社でも同一の金額である」と、事実ではない情報を記載していた
  • グランデータの販売委託先のWebサイトで、他の電力会社や電力サービスと見間違えるような表現で宣伝し、利用者に誤解を与えた

参照:電力・ガス取引監視等委員会 グランデータ業務改善勧告 概要
参照:電力・ガス取引監視等委員会 グランデータ業務改善勧告 詳細

料金体系の変更を明示しない、燃料費調整額や市場調整価格はグランデータと他社は同一、他社の電力会社と見間違えるような広告を打つ、といった利用者に対して不誠実な営業活動を行っていたようですね。

業務改善勧告を受けて、ストエネは業務改善勧告で指摘された内容を改善する趣旨の再発防止策をHP上で公表しています。

参照:ストエネ

ストエネ(グランデータ)のデメリットは4つ

ストエネ(グランデータ)のデメリットは次の4つです。

ストエネ(グランデータ)の4つのデメリット
  • 市場価格調整額が高額
  • 気づかないうちにオプションを契約する可能性がある
  • 引っ越しの際に勧められ、気づいたらストエネと契約している可能性がある
  • 業務改善勧告を受けたことがあり、企業としての信頼感に欠ける

デメリット1.市場価格調整額が高額

ストエネの最大のデメリットは市場価格調整額が高額であることです。

料金プランのところで説明したように、東京電力の燃料費調整額と比べると、20円近く高い月が複数あります。

ストエネにもメリットはありますが、市場価格調整額が高額というあまりにもでかすぎるデメリットがあるため、ストエネを契約してお得になると感じる方はほんの僅かでしょう。

もし、ストエネとの契約を検討しているなら、市場価格調整額を踏まえてお得になるか試算しましょう。

デメリット2.気づかないうちにオプションを契約する可能性がある

口コミであったように、ストエネと契約したら気づかないうちにオプションも契約している可能性があります。

業務改善勧告を受けてからは改善されている可能性もありますが、ストエネに申し込む際、オプションに加入するつもりがない場合は、意思表示をするようにしましょう。

デメリット3.引っ越しの際に勧められ、気づいたらストエネと契約している可能性がある

引っ越しの際に不動産業者から勧められてストエネと契約してしまう可能性があります。

ストエネではない電力サービスだから大丈夫と思って契約したら、ストエネが提供するブランドの電力サービスである場合も。

こちらも業務改善勧告を受けて改善されている可能性はありますが、おすすめをされたらよくわからないままに契約せずに、自分で調べて理解した上で契約するか判断しましょう。

デメリット4.業務改善勧告を受けたことがあり、企業としての信頼感に欠ける

ストエネは再発防止策を提出したとはいえ、過去に業務改善勧告を受けたことは、そうでない電力会社と比較すると信頼感に欠けてしまいます。

ストエネより安くて安心して契約できる電力会社はあります。

よほどストエネにこだわりがない限りは、別の電力会社と契約することを検討することをおすすめします。

ストエネ(グランデータ)のメリットは5つ

ストエネ(グランデータ)のメリットは次の5つです。

ストエネ(グランデータ)の5つのメリット
  • 電力量料金が安い
  • 節電プログラムの割引額が大きい
  • 基本料金0円のFプランがある
  • 不定期開催Amazonギフト券がもらえるキャンペーン開催実績あり
  • オプションが手厚い

メリット1.電力量料金が安い

ストエネの電力量料金は、東京電力の従量電灯Bと比較すると使用電力量によっては10円以上も安くなります。

ここまで安いことはメリットですが、デメリットでも説明したように市場価格調整額は東京電力よりも20円近く高いため、電気料金は高額になってしまいますね。

メリット2.不定期開催の節電プログラムの割引額が大きい

不定期で開催されていた節電プログラムの割引額が大きいことは、ストエネのメリットです。

口コミの中には、使用電力量が少なく、節電プログラムが適用されることで、比較的安い電気料金になっていた方もいました。

しかし、2024年10月現在では節電プログラムは開催されておらず、次回開催の情報も出ていません。

不定期開催であることには注意しましょう。

メリット3.基本料金0円のFプランがある

基本料金0円は、電力使用量が少ない方や契約アンペア数が大きい方まで幅広くメリットがありますが、ストエネの場合は電力使用量が少ない方にとってお得になるでしょう。

電力使用量が少ない方は、高額な市場価格調整額の影響を抑えられるため、基本料金0円のFプランを利用することで、他社と比較しても安くなる可能性もあるからですね。

メリット4.不定期開催Amazonギフト券がもらえるキャンペーン開催実績あり

こちらも不定期開催ですが、過去に抽選で50名に1,000〜2,000円のAmazonギフト券がもらえるキャンペーンを開催していました。

X(旧Twitter)でストエネのアカウントをフォロー、指定の内容を投稿することで参加できたようです。

ストエネを普段から利用している方にとっては、嬉しいキャンペーンですね。

メリット5.オプションのサポートが手厚い

ストエネの提供するオプションのサポートが手厚いメリットがあります。

ストエネは以下2つのオプションを提供しています。

ストエネが提供する2つのオプション
  • モバイル修理サポート
  • 家電修理サポート

それぞれ毎月550円かかるオプションで、共通のサポートとして、家電や住宅設備のトラブル時の修理の手配を利用者に代わって対応し、発送修理対象製品の往復送料を無料にしてくれます。

違いとしては、モバイル修理サポートは、スマホ、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機など、使用端末が故障した際に、年間最大10万円保証してくれます。

家電修理サポートの場合は、テレビ、掃除機、冷蔵庫など、指定の生活必需家電15品目を対象に、年間最大15万円保証してくれます。

知らない間に申し込みさせられているオプションとして、批判の対象になりがちでした。

しかし、実際にサービスの内容を見てみると非常に手厚く、保障サービスを求めている方であれば、申し込む方もいるサービスですね。

ストエネ(グランデータ)を解約したい時はどうしたらいい?解約手順とおすすめの乗り換え先

ストエネ(グランデータ)を解約したい時の対応を説明します。なお、ストエネの解約方法は次の3つの状況によって違います。

各場合によって手続き方法は異なります。それぞれ見ていきましょう。

ケース1.東京電力以外に切り替える場合

東京電力以外に切り替える場合は、切り替えたい電力会社で手続きを行うだけで完了です。

ストエネへの連絡は不要です。

むしろ、ストエネにご自身で解約の連絡をしてしまうと円滑に切り替えが進まずに、電力が使えない期間が発生する可能性があります。

なお、切り替えの際には、検針票に記載されている供給地点特定番号とお客様番号の2つの情報が必要ですので、事前に確認しておきましょう。

ケース2.東京電力に切り替える場合

東京電力に切り替える場合は、次の手順で切り替えを行います。

東京電力へ切り替える手順
  • 東京電力へ切り替えの申し込みをする
  • 東京電力から通知される切替日を、通知を受けた当日中にストエネに連絡する

他の電力会社への乗り換えと違い、東京電力に乗り換える場合は、東京電力から通知される切替日をストエネにご自身で連絡する必要があります。

ストエネに切替日について連絡する際は、以下に記載するメールか電話で連絡しましょう。

ストエネの切替日の連絡先
  • メール:https://sutoene-service.jp/mail_swdate/
  • 電話:0570-070-336 (ナビダイヤル) 受付時間10:00 〜 18:00 音声ガイダンスを「1」→「1」の順番に進める。

また、東京電力に切り替える際は次の2点に注意しましょう。

東京電力切替時の2つの注意点
  • 誤った切替日を伝えると、ストエネとの契約が継続する
  • 東京電力に切り替えてから最大2ヶ月はストエネから請求が来る

それぞれ確認しましょう。

誤った切替日を伝えると、ストエネとの契約が継続する

東京電力から伝えられた切替日と違う日にちをストエネに伝えてしまうと不備となり、切り替え手続きが中止になります。

中止になるとストエネとの契約が継続してしまうため、注意しましょう。

切替日の伝え漏れも同様に、切り替え手続きは中止となります。

他にも、東京電力から切替日の連絡をもらった当日にストエネに連絡しなかった場合も、手続きに必要な日数が確保できずに切り替えできない可能性があります。

東京電力に切り替えてから最大2ヶ月はストエネから請求が来る

東京電力に切り替えてから最大2ヶ月はストエネから請求が来ることに注意しましょう。

理由としては、ストエネが利用開始から最大2ヶ月後から請求を開始しているためです。

例えば、1月分の電気代が3月に請求されている、という状況ですね。

そのため、東京電力に切り替えてすぐのときは、ストエネと東京電力2つの請求が来る可能性があります。

ストエネの解約ができていないのでは?と不安に思われるかもしれませんが、東京電力からの請求が来ている時点でストエネの解約は完了していますので、安心してください。

ケース3.切り替え先はなく、完全に解約だけしたい場合

引越し等が理由で切り替え先はなく、完全に解約だけしたい場合はご自身でストエネに連絡して、解約手続きを行います。

連絡はメールか電話のいずれかで行います。

ストエネを解約する時の連絡先
  • メール:https://sutoene-service.jp/mail_swdate/
  • 電話:0570-070-336 (ナビダイヤル) 受付時間10:00 〜 18:00 音声ガイダンスを「1」→「1」の順番に進める。

連絡すれば解約手続きは完了ですが、状況によってはストエネから確認で連絡が来る場合がありますので、対応するようにしましょう。

ストエネ(グランデータ)についてよくある質問

ストエネ(グランデータ)についてのよくある質問を4つにまとめました。
  • ストエネはなぜ高いのですか?
  • ストエネの基本料金はいくらですか?
  • ストエネとはどんな会社ですか?
  • ストエネの電気代の平均はいくらですか?

それぞれ確認していきましょう。

ストエネはなぜ高いのですか?

ストエネが高いのは、市場価格調整額があまりにも高額だからです。

東京電力と比較すると、20円近くも高い月があることも珍しくありません。

電力量料金は東京電力の従量電灯Bと比べて10円ほど安くなるのですが、それを上回る市場価格調整額の差額が原因で、ストエネは高額になっています。

ストエネの基本料金はいくらですか?

ストエネにはPプラン、Fプラン、オール電化プランの3つの料金プランがあります。

東京電力提供エリアでの、それぞれの基本料金を以下に掲載します。

PプランFプランオール電化プラン
基本料金20A590.48円0円590.48円
30A885.72円885.72円
40A1,180.96円1,180.96円
50A1,476.20円1,476.20円
60A1,771.44円1,771.44円

ストエネとはどんな会社ですか?

ストエネは電気、ガス、インターネット回線のサービスを提供する会社です。

2018年7月に株式会社ひまわりでんきとして創業し、2020年4月に株式会社グランデータ、2023年11月にストエネ株式会社と企業名を変更していて、光通信グループの子会社です。

ストエネは過去に、高額な電気代を請求して炎上したり、料金体系の変更の説明が不十分で誤解を与える営業を行っていたとして業務改善勧告を受けたことがあります。

ストエネの電気代の平均はいくらですか?

ストエネの電気代の平均は、消費電力量や季節によっても変動するため一概には言えませんが、1万円は超えるでしょう。

以下に世帯ごとにシミュレーションしたストエネの電気代を掲載します。

ストエネ(グランデータ)
Pプラン
1人暮らし月額料金7,533円
2人暮らし月額料金12,348円
3人暮らし月額料金14,834円
4人以上月額料金17,081円
こちらのシミュレーションは以下の条件で行っています。
  • 1人暮らし:30A/161kWh
  • 2人暮らし:30A/283kWh
  • 3人暮らし:30A/346kWh
  • 4人 以上:50A/378kWh
  • 東京電力提供エリアで比較
  • 比較時期:2024年10月
  • 小数点以下は四捨五入
  • 再エネ賦課金は一律で全電力会社に発生するため、含んでいません。

10月は1年の中で市場価格調整額は高めになっているので、もう少し安くなる時期もありますが、それでも平均すると1万円は超える結果にはなるでしょう。

まとめ

この記事では、ストエネ(グランデータ)の評判を口コミを交えて解説しました。

この記事の結論
  • ストエネは電力量料金は安いが、市場価格調整額が高額で電気代も高額なので、おすすめしない!
  • 過去には電気代が高額すぎて炎上、利用者に誤解を招く営業を行い業務改善勧告を受けたことがある。
  • 不定期開催の節電プログラムや基本料金0円のFプランを活用すれば、安くなる場合もあるが、高額になるリスクのあるストエネを選ぶ必要はない。

ストエネは電力量料金が安いため、お得な電力会社に見えますが、市場価格調整額があまりにも高額なので、電気料金は高いです。

企業の信頼感としても、SNSで炎上し、業務改善勧告を受けたことがあるため、他の電力会社と比べれば下がるでしょう。

節電プログラムや基本料金0円のFプランを活用すれば安くなる可能性はあるとは言っても、燃料費調整額は安く、基本料金0円で提供している電力会社は他にもあります。

あえて、高額な市場価格調整額で、企業の信頼感も他の電力会社と比べて相対的に低い電力会社で、電気を使う必要はないでしょう。

ストエネの解約方法と、乗り換えるならおすすめとしてミツウロコでんきをはじめとした電力会社5社を紹介しました。

もし、どうしてもストエネと契約をしたいのであれば、しっかりとストエネが抱えるリスクを理解した上で乗り換えるようにしましょう。

この記事を書いた人

エリスグッド編集部では『選りすぐりのモノを紹介する』ことをコンセプトに様々な商品やサービスを比較・検証。本当にオススメできるものだけを紹介している。
株式会社スタークラフトのメンバーが編集部として運営をしている。

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