格安SIMは災害時に使えない?緊急時に繋がりにくいって本当?

格安SIMは災害時に使えるのか?電波・通話・緊急速報など
  • 「格安SIMは災害時に繋がらないの?」
  • 「格安SIMは緊急速報が鳴らない?」

近年、地震や台風、大雨など想定を上回る大きな災害が発生している日本において、スマホは情報収集のための防災グッズのひとつといって過言ではありません。

そんなスマホ業界ではキャリアより安い格安SIMが普及していますが、災害時にちゃんと使えるか不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

結論としては、格安SIMも災害時にキャリアとほとんど同じような使い方ができます。

一部利用できないサービスや不便な点がありますが、それを代替するサービスもあるためご安心ください。

▼格安SIMとキャリアにおける災害時のスペック

キャリア格安SIM格安SIM用の対策
緊急速報
受信できる

受信できる
通話
災害時は繋がりにくい

災害時は繋がりにくい
データ通信
混雑しにくい

混雑しやすい
00000JAPAN
キャリアの災害用伝言板
使える

使えない
災害用伝言ダイヤル(171)災害用伝言板(web171)
災害用伝言ダイヤル(171)災害用伝言板(web171)
使える

使える
災害時の支援措置
データ無制限など(2ヶ月以上)

高速データ容量数GB付与など

本記事では「格安SIMは災害時に使えるのか」という点に焦点を当て、弱点を補うサービスや災害時に強い格安SIMを紹介しています。

格安SIMに乗り換えたいけど災害で使えるか不安」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 格安SIMの緊急速報について
  • 災害時における電話とデータ通信の繋がりやすさ
  • 災害用伝言板について
  • 災害時に強い格安SIM3選
災害時に強いキャリア(格安SIM)おすすめ3選!
ahamoデータ回線混雑時も繋がりやすい
データ無制限の支援措置
船上基地局の運営
公式サイトはこちら
Y!mobileデータ回線混雑時も繋がりやすい
データ無制限の支援措置
ドローン無線中継システムの運用
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楽天モバイルデータ回線混雑時も繋がりやすい
基本料金3ヶ月分無料の支援措置
キャリア版の災害用伝言板が使える
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6GB:2,827円/月
9GB:3,377円/月
下りMbps
上りMbps / Ping値ms
事務手数料使用回線5GeSIM
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目次

緊急速報は古いスマートフォンだと受け取れない

緊急速報の受信に格安SIMかどうかは関係がなく、お使いのスマホ端末によって受信の可否が異なります。

まず、災害の発生時にスマホで受け取れる緊急速報は、大まかに以下の3種類に分けられます。

緊急速報の種類用途
緊急地震速地震や津波の際に届く
防災情報大雨や大雪など上記以外の際に届く
Jアラート弾道ミサイル発射の際に届く

これらの緊急速報はキャリアや格安SIMを問わずに受信できますが、古いSIMフリースマホ(Android8.0以前)では「防災情報」と「Jアラート」を受信できない可能性があるので注意しましょう。

対策としては、以下のような方法が挙げられます。

緊急速報が受信できない場合の対策
  • OSのアップデート(アップデートできない場合は端末の買い替え)
  • 「Yahoo!防災速報」などの防災アプリで代替

なお、緊急速報に対応しているスマホでも通知が「オフ」になっている場合は受信できないので、以下の手順を参考に設定を見直しておきましょう。

iPhoneの設定手順
  • 「設定」アプリを開き「通知」を選択
  • 一番下の「緊急速報」でON/OFFを切り替え
    ※OSのバージョンによっては「通知」が「通知センター」となっていたり、「緊急地震速報」となっていたりするケースあり。
Androidの設定手順
  • 「設定」アプリを開き「アプリと通知」を選択
  • 「詳細設定」から「緊急速報メール」を選択
  • 一番上の「緊急速報メールの許可」でON/OFFを切り替え
    ※OSのバージョンや機種によって設定内の項目名が異なるケースあり。

電話が繋がりにくいのは格安SIMもキャリアも同じ

災害時には回線が混み合い電話が繋がりにくい状態になりますが、それは格安SIMだけでなくキャリアにも当てはまります。

なぜなら格安SIMはキャリアの回線をレンタルしており、使用している回線はキャリアと同じだからです。

災害時の電話回線は混み合うことが予想されるため、キャリアは緊急通報などを優先させるために電話回線の使用を規制することがあります。

繰り返しですが、災害時はすべての電話が繋がりにくい状態であり、格安SIMだからといって特別に規制が厳しくなることはありません

ただし、IP電話では緊急通報できない

110番や119番などの緊急通報は、IP電話からは利用できないので注意しましょう。

IP電話とはインターネット回線を利用して通話する仕組みで、通常の電話より通話料金が安いことが特徴です。

IP電話は「LaLa Call」や「Viber」、また「mineoでんわ」など一部の格安SIMが提供する通話専用アプリを使用します。

ただし、これらのIP電話を使用して緊急通報はできないので、緊急通報の際は通常の電話アプリを使用しましょう。

データ通信はキャリアより遅くなる可能性が高い

格安SIMとキャリアにおいて「電話の繋がりにくさは同じ」であることを前述しましたが、データ通信においては格安SIMのほうが遅くなる可能性が高いといえます。

格安SIMはキャリア回線の「一部」をレンタルしているため、回線が混雑しやすくユーザーの多い時間帯は速度が低下しがちです。 

▼キャリアが持つ複数の車線のうち一部をレンタルしているイメージ

画像:イオンモバイル

災害発生時は多くのユーザーがデータ回線を利用するため、格安SIMのデータ通信は遅くなることが予想されます。

対策としては、災害時にキャリアが無料で開放するフリーWi-Fi「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」に接続することです。

契約する通信会社に関係なく使える無料のWi-Fiなので、ぜひ「00000JAPAN」の存在を頭の片隅に入れておきましょう。

参考:災害用統一SSID「00000JAPAN」について

格安SIMはキャリアの災害用伝言板が使えない

格安SIMはドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアが提供する災害用伝言板を利用できません

災害用伝言板とは電話番号に紐づけたメッセージを残せるサービスで、災害時の安否確認に役立ちます。

格安SIMではキャリアが提供する災害用伝言板を利用できませんが、NTT東西が提供する以下のサービスは利用できます。

NTT東西の災害用伝言サービス
  • 災害用伝言ダイヤル(171)
  • 災害用伝言板(web171)

これらのサービスはキャリアが提供する災害用伝言板とも連携しており、登録された安否情報は相互に確認できるのでご安心ください。

したがってキャリアの災害用伝言板が使えないことは、格安SIMの災害時における致命的な弱点とはいえないでしょう。

以降では、キャリアの災害用伝言板以外の安否確認に使えるサービスをご紹介します。

災害用伝言ダイヤル(171)

災害用伝言ダイヤル(171)は、災害発生時に電話番号に紐づけたメッセージを残せるサービスです。

利用者は171に電話をかけ音声ガイダンスに従ってメッセージを録音し、相手は以下のようなサービスから電話番号によりメッセージを検索できます。

検索可能な災害用伝言サービス
  • 災害用伝言ダイヤル(171)
  • 災害用伝言板(web171)
  • キャリアの災害用伝言板

本サービスは電話回線が混雑していても繋がりやすいほか、固定電話や公衆電話からも利用できるため、災害時の安否確認に役立ちます。

ただし、相手の電話番号がわからなければ検索できないため、以下のような方法で備えておきましょう。

災害用伝言サービスを活用する準備
  • 家族で検索用の電話番号を決めておく
  • 災害発生後、携帯の充電があるうちに電話番号をメモに残しておく

参考:災害用伝言ダイヤル(171)

災害用伝言板(web171)

画像:NTT

災害用伝言板(web171)は、前述した災害用伝言ダイヤルのインターネット版です。

スマホやタブレットなどインターネットに接続さえできれば利用できるので、電話回線が混雑している際に役立ちます。

以下のような災害用伝言サービスはすべて連携しており、登録したメッセージはどのサービスからでも確認できます。

検索可能な災害用伝言サービス
  • 災害用伝言ダイヤル(171)
  • 災害用伝言板(web171)
  • キャリアの災害用伝言板

ただし、相手の電話番号がわからなければ検索できないため、以下のような方法で備えておきましょう。

災害用伝言サービスを活用する準備
  • 家族で検索用の電話番号を決めておく
  • 災害発生後、携帯の充電があるうちに電話番号をメモに残しておく

参考:災害用伝言板(web171)

Google パーソンファインダー

画像:Google パーソンファインダー

Google パーソンファインダーは、災害発生時に提供される「安否情報を簡単に登録・検索できる」Webサービスです。(現在は体験版として提供中)

本サービス最大の特徴は、電話番号だけでなく相手の名前(平仮名でも可)で安否情報を登録・検索できる点です。

同姓同名の人がヒットする可能性もありますが、以下のような詳細情報を登録することで個人を判別できます。

Google パーソンファインダーに登録できる詳細情報
  • 性別、年齢
  • 所在地
  • 出身国
  • 写真
  • その他の特徴(自由入力)

自分の安否情報を正確に伝えたい場合は、可能な限り詳細な情報を登録しましょう。

なお本サービスの使用に事前の登録等は不要で、以下のデモ画面からいつでも操作を体験できます。

Google パーソンファインダー (安否情報)

メッセージアプリやSNS

災害時には、「LINE」などのメッセージアプリやX(旧Twitter)やFacebookなどのSNSも安否確認の手段として有効です。

むしろ普段から使い慣れている「LINE」等のほうが、災害用伝言板などのサービスよりもスムーズに利用できるでしょう。

また、これらのサービスであれば複数の人に向けて一度に情報を拡散できるのもメリットです。

とはいえ、災害発生後は以下のような状況に置かれることを想定しておかなければなりません。

災害時に起こり得る状況
  • スマホが壊れて使えない
  • インターネットが使えないが電話は繋がる
  • タブレットだけは無事だった

ひとつのサービスに頼るのではなく、ここで紹介した複数を組み合わせて確実に安否情報を共有できるよう意識しておきましょう。

災害時に安否確認をする方法

災害時の安否確認には様々な方法がありますが、筆者が考える優先順位を一例として提案します。

筆者が考える安否確認の優先順位
  • メッセージアプリやSNS
  • 災害用伝言板やGoogle パーソンファインダー
  • メモや音声を残しておく

もちろん、災害の規模や個人の状況に応じて臨機応変に使い分けることが大切です。

1.​​メッセージアプリやSNS、電話

災害発生後の極限状態で、迅速かつスムーズに利用できるのは日頃から使い慣れたサービスだと考えます。

まずは、LINEやSNSなどで安否確認したい相手にメッセージを送信しておきましょう。

電話は発災直後に繋がらないことが多いため、ひと段落してからの連絡手段に向いています。

2.災害用伝言板やGoogle パーソンファインダー

メッセージアプリやSNS、電話などで連絡が取れない場合は、以下のような安否確認サービスを活用しましょう。

安否確認に使えるサービス
  • 災害用伝言ダイヤル(171)
  • 災害用伝言板(web171)
  • Google パーソンファインダー

これらは電話やインターネットさえあれば、家族や知人にメッセージを残せるサービスです。

直接連絡を取ることができない場合に備えて、このようなサービスの存在を頭に入れておきましょう。

なお、災害用伝言ダイヤル(171)と災害用伝言板(web171)は相手の電話番号がないと検索できないので、以下のような方法で備えておきましょう。

災害用伝言サービスを活用する準備
  • 家族で検索用の電話番号を決めておく
  • 災害発生後、携帯の充電があるうちに電話番号をメモに残しておく

3.メモや音声を残しておく

「電話ができないしネットも使えない」という状況が長期間続くと予想される場合は、メモや音声を残すという原始的な方法を実践しましょう。

「あなたが無事であること」や「これから向かう場所」など、自宅や避難所にメモを残しておくことで安心できる人がいるかもしれません。

万が一書くものが何もない場合は使っていないスマホやタブレット、ボイスレコーダーなど何でもいいので情報を残せるものを探してみましょう。

以下の記事では、令和6年能登半島地震の被災者が発災直後に取った行動についてまとめられています。

災害時のSNSの使い方は?地震発生時の情報について考える
ライフラインを失うとどうなる?大地震後の実情と今後の備え

両者は「スマホが使えたケース」「電話もネットも使えないケース」と異なる状況の貴重な体験談なので、ぜひ参考にしてみてください。

過去の災害における携帯各社の対応状況

格安SIMやキャリアでは「災害時にデータ容量を無制限にする」等の支援措置が取られることがあります。

直近で大きな被害をもたらした「令和6年能登半島地震」発生後における、携帯各社の実績を以下の表にまとめてみました。

▼令和6年能登半島地震における携帯各社の支援措置

スクロールできます
携帯会社内容期間参考URL
ドコモ/ahamoデータ無制限2024年1月1日から2024年2月29日まで令和6年能登半島地震に伴う支援措置について
auデータ無制限2024年1月1日から2024年2月29日まで令和6年能登半島地震に伴う支援について:データ通信などの支援について
UQ mobile最大20GBまでデータチャージ料が無料2024年1月1日から2024年2月29日まで令和6年能登半島地震に伴う支援について:データ通信などの支援について
povo2.07日間データ無制限のプロモコードを発行2024年1月3日以降および2月1日以降の計2回令和6年能登半島地震に伴う支援について:データ通信などの支援について
ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOデータ無制限2024年1月1日から2024年2月29日まで令和6年能登半島地震の影響に伴う支援について
楽天モバイル基本料金無料2024年1月分から3月分令和6年能登半島地震による災害に伴う支援措置について
IIJmio高速データ容量2GB付与2024年1月4日以降一回IIJmioモバイルサービスにおける”令和6年能登半島地震 “にかかる災害救助法の適用について
mineoマイピタ:高速データ容量2GB付与
マイそく:24時間データ無制限チケット付与
全ユーザー:「災害支援タンク」から合計10GBまでのパケット引き出し
2024年1月1日以降mineo災害支援タンクの開放について
イオンモバイル高速データ容量2GB付与2024年1月1日以降一回令和6年能登半島地震に伴う支援について
NUROモバイル高速データ容量20GB付与2024年2月7日以降一回【NUROモバイル】「令和6年能登半島地震」による災害に伴う支援措置について
※災害対象地域に契約者住所または請求書送付先住所が所在するユーザーに限る

改めてキャリアやキャリアのサブブランドおよび格安プランの支援内容は手厚く、万一の災害時に安心できるサービスであることがわかります。

災害時に強いキャリア(格安SIM)3選

地震をはじめとする大災害時に強いキャリアおよび格安SIMとして、おすすめの3社をピックアップしました。

スクロールできます
携帯会社月額料金(税込)平均通信速度混雑時のデータ通信災害時の実績
(令和6年能登半島地震)
ahamo_ロゴ20GB:2,970円63.76Mbps繋がりやすい2ヶ月間データ無制限
4GB(シンプルS):1,078円〜
20GB(シンプルM):2,178円〜
30GB(シンプルL):3,278円〜
68.99Mbps繋がりやすい2ヶ月間データ無制限
楽天モバイル3GBまで:1,078円20GBまで:2,178円20GB以上:3,278円97.15Mbps繋がりやすい基本料金3ヶ月間無料

なお、この3社は災害時の支援措置やデータ回線の安定性を重視して選んだものであり、「通信障害が起きにくい」や「復旧が早い」などは考慮していないことをご了承ください。

編集部 おぐら

回線障害の程度や復旧までの時間は、基地局の場所や被害状況に大きく左右されます。
災害はどこで起きるかわからないため、通信障害の起きづらさや復旧までのスピードを比べるのは困難です。

1. ahamo

スマホでahamoの公式サイトを見ている画像
画像:ahamo
料金プラン
(税込)
使用回線平均通信速度
(実測値)
20GB:2,970円ドコモ63.76Mbps
※「みん速」引用
緊急速報混雑時のデータ通信災害用伝言板
(キャリア版)
繋がりやすい
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言板(web171)
MNPワンストップ災害時の実績
(令和6年能登半島地震)
2ヶ月間データ無制限
公式サイト
https://ahamo.com/

ahamoはドコモのオンライン限定プランで、混雑時も比較的安定した通信に期待できる格安SIMです。

令和6年能登半島地震では発災直後からデータ無制限の支援措置を行っており、災害時に強い格安SIMのひとつだといえます。

キャリア版の災害用伝言板も使えるので、キャリアと同じようなサービスを利用したい人におすすめです。

ahamoの災害時におけるメリット
  • データ回線混雑時も繋がりやすい
  • データ無制限の支援措置
  • キャリア版の災害用伝言板が使える

\5分かけ放題つき20GBで月額2,970円!/

公式サイトはこちら
https://ahamo.com/ 

2. ワイモバイル

スマホからワイモバイル公式サイトを見ている画像
画像:ワイモバイル
料金プラン
(税込)
使用回線平均通信速度
(実測値)
4GB(シンプルS):1,078円〜
20GB(シンプルM):2,178円〜
30GB(シンプルL):3,278円〜
ソフトバンク68.99Mbps
※「みん速」引用
緊急速報混雑時のデータ通信災害用伝言板
(キャリア版)
繋がりやすい
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言板(web171)
MNPワンストップ災害時の実績
(令和6年能登半島地震)
2ヶ月間データ無制限
公式サイト
https://www.ymobile.jp/

ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドならではの通信品質をもとに、災害時も比較的安定した通信に期待できる格安SIMです。

令和6年能登半島地震では発災直後からデータ無制限の支援措置を行っているほか、キャリア版の災害用伝言板も使えます。

災害用伝言板は専用アプリをダウンロードし、定型分もしくは100文字までのメッセージを入力することで利用できます。

なおワイモバイルを使っている人で「緊急地震速報が鳴らなかった」という人は、「緊急速報の設定」を参考に端末の設定を見直してみてください。

ワイモバイルの災害時におけるメリット
  • データ回線混雑時も繋がりやすい
  • データ無制限の支援措置
  • キャリア版の災害用伝言板が使える

\他社から乗り換えで最大20,000ポイント還元!/

公式サイトはこちら
https://www.ymobile.jp 

 3. 楽天モバイル

画像:楽天モバイル
料金プラン
(税込)
使用回線平均通信速度
(実測値)
3GBまで:1,078円
20GBまで:2,178円
20GB以上:3,278円
楽天モバイル
※楽天モバイルエリア外はau
97.15Mbps
※「みん速」引用
緊急速報混雑時のデータ通信災害用伝言板
(キャリア版)
繋がりやすい
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言板(web171)
MNPワンストップ災害時の実績
(令和6年能登半島地震)
基本料金3ヶ月間無料
公式サイト
https://network.mobile.rakuten.co.jp/

楽天モバイルは自社回線でサービスを提供しているため、災害時でも混雑しにくい通信に期待できる格安SIMです。

令和6年能登半島地震では発災月を含めて3ヶ月間分の基本料金を無料にするなど、惜しみない支援を行った実績があります。

また2026年には人工衛星を使ったスマホの通信サービスを開始予定であり、災害の影響を受けない通信として重宝する見込みです。

楽天モバイルの災害時におけるメリット
  • データ回線混雑時も繋がりやすい
  • 基本料金3ヶ月分無料の支援措置
  • キャリア版の災害用伝言板が使える
  • 人工衛星を使った通信で通信障害をカバー(2026年開始予定)

\他社から乗り換えでiPhoneが最大32,000円お得!/

公式サイトはこちら
https://network.mobile.rakuten.co.jp 

災害時の格安SIMに関するよくある質問

災害時の格安SIMに関するよくある質問は以下のとおりです。

災害時の格安SIMに関するよくある質問
  • UQモバイルは災害時どうだった?
  • ドコモは災害に強いって本当?
  • 災害時の通信障害に備える方法は?
  • J-anpiってなに?
  • 災害用音声お届けサービスってなに?

災害発生時に気になる疑問について回答しているので、興味がある人はぜひ目を通してみてください。

UQモバイルは災害時どうだった?

令和6年能登半島地震を例に挙げると、UQモバイル(au回線)は他キャリア同様に通信障害が発生しました。

他キャリアと同様に応急復旧まで2週間を要しましたが、ドコモと共同で船上基地局を運営するなどの取り組みを行っています。

また、発災直後から最大20GBまでのデータチャージ料を無料にする支援措置を行った実績があります。

ドコモは災害に強いって本当?

結論としては、ドコモが他のキャリアと比較して特別災害に強いとは言い切れません

回線障害はどのキャリアでも起こり得るもので、復旧までのスピードは基地局までのアクセスや被害状況に左右されるからです。

災害時の支援実績としては、令和6年能登半島地震で以下のような取り組みが行われました。

  • ahamo含む全プランでデータ無制限
  • KDDIと共に船上基地局の運用

ドコモは特別災害に強いとは言い切れないものの、災害後の対応には信頼がおけるキャリアです。

災害時の通信障害に備える方法は?

令和6年能登半島地震を例に挙げると、各キャリアの通信障害はほとんど同じエリアで発生していたことが確認されています。

それでも一部のエリアでは「ドコモは使えないがauは使える」というように、他社の回線は利用できるケースがあったとも発表されています。

このようなケースでは、メインで使う回線とは別のサブ回線を契約しておくことが効果的です。

メイン・サブともに通信障害となる可能性は低くないものの、「サブ回線の契約」は私たちユーザー側で備えられる唯一の通信障害対策といえるでしょう。

参考:能登半島地震で見られたモバイル通信事業者の災害対策と今後の課題

J-anpiってなに?

「J-anpi」とは各通信キャリアの災害用伝言板や、報道機関、各種企業・団体が保有する安否情報をまとめて検索・確認できるWeb共同サイトです。

各災害用伝言板の横断検索ができなかった頃に重宝されていましたが、各災害用伝言板の連携が実現した背景を踏まえて令和5年9月30日に運営が終了しました。

災害用音声お届けサービスってなに?

災害用音声お届けサービスとは、電話がつながりにくくなった際に、音声をメッセージとして届けるキャリアが提供するサービスです。

災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(web171)の普及を踏まえて、全キャリアでサービスを終了しています。

まとめ

この記事のまとめ
  • 緊急速報は格安SIMでも使える
  • 電話はキャリアも格安SIMも繋がりにくい
  • データ通信は格安SIMのほうが混雑しやすい
  • 災害用伝言ダイヤル(171)、災害用伝言板(web171)は格安SIMでも使える

今回は「格安SIMは災害時に使えるのか」というテーマで、さまざまなサービスや対策をご紹介しました。

結論としては、格安SIMは災害時にキャリアとほぼ同じように使えますが、データ通信はキャリアより混雑しやすいと予想できます。

回線の混雑が気になる人は、自社回線により混雑しにくい以下のような格安SIMを検討してみてはいかがでしょうか

災害時に強いキャリア(格安SIM)おすすめ3選!
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この記事を書いた人

千葉でホームページ制作事業を行いながら、WiMAXやポケット型Wi-Fiをこれまで10台以上も乗り換えて愛用。またスマホも3台持ちをしており、格安SIMも累計7社を契約。
WiFiや格安SIMを10年以上使ってきた経験から執筆をしている。
現在は株式会社スタークラフトに所属をしながらエリスグッド編集部の編集長として運営に携わっている。

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